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大橋巨泉が語る東大寺乱のジャズ喫茶

このノートは、『詩人・東大寺乱の物語』をご覧のうえ、お読みください。

2016年7月21日に発売された大橋巨泉の著書『ゲバゲバ人生』に、ジャズ喫茶「コンボ」のことが書いてありました。

ジャズ喫茶「コンボ」は、東大寺乱が学生時代、兄のショーリー川桐と一緒に経営したお店です。

その箇所だけ引用してご紹介します。

 一方この年も秋になってからできた有楽町の「コンボ」はまったく逆で、客もミュージシャンが多く、レコードもモダン・ジャズ系が多かった。有楽町の駅裏で、十人も入ればいっぱいという小さな店だったが、こちらのマスターはショーリー川桐(小柄なのでSHORTYなのだがアメリカ風にそう言った)といって明るい人で、雰囲気は「スウィング」と対象的であった。ボクは最初「スウィング」専門であったが、翌五四年になるとほとんど「コンボ」ばかり行くようになる。渡辺貞夫と会ったのも、ハナ肇とのツキ合いが生まれたのも、皆ここであった。ショーリーとはウマが合って随分親しくさせてもらったが、残念ながら「コンボ」は短命であった。しかし戦後のジャズ史を語るうえで絶対に欠かせない重要な役割を演じた店ではあった。

大橋巨泉(2016)『ゲバゲバ人生 わが黄金の瞬間』 (講談社+α文庫)

一度、「コンボ」に行ってみたいものです。

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