見出し画像

SDGsパートナーシップの格差

学術誌「Scientific Reports」に2021年11月25日に掲載されたリポートで、SDGsの「目標17 パートナーシップで目標を達成しよう(国家間の協力を推進)」の各国の実施状況を分析した研究結果が報告されました。

この研究は、国連のSDGパートナーシッププラットフォームに登録されている情報を元に行われました。このプラットフォームは目標17のパートナーシップの関係者がパートナーシップの内容について登録するデータベースです。

研究の結果、パートナーシップを通じたSDGsの実施は世界的に均等には行われていません。

そのためSDGsを今と同じ様に推進した場合には、既存の南北の分裂(南:発展途上国、北:先進国)を永続させる可能性があることを強調しています。

つまり持続可能な発展を先進国だけが手に入れて、持続可能な開発を独立して進めることができない発展途上国は取り残されることを意味しています。

私はこの研究結果は当たり前のことをデータを用いて報告しただけに過ぎないと思いました。(エビデンスに基づいて分析することは大切だとは思いますが)

まず、発展途上国の人達にSDGsの概念や必要性を理解してもらうことが難しいからです。自身の食糧すらサステナブルに確保できないのにSDGsに貢献しようとはなりません。

またSDGsに貢献するエシカルな商品やサービスは、その他の商品やサービスよりコストパフォーマンスが低いことが多いです。

先進国の消費者はそのパフォーマンスが低い部分を、ボランティア精神や人間としての義務を遂行してるんだという達成感で補っていると思います。

SDGsが発展途上国にとって「富める者の道楽」となってしまっては、地球全体で見た時の持続可能な開発はできません。

SDGsの達成に向けて重要なテーマについては、フェアなwin-winのパートナーシップではなく、先進国から発展途上国への寄付的なパートナーシップを増やす必要があると思います。StaySDGs!!

#sdgs  #パートナーシップ #先進国 #発展途上国 #staysdgs

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?