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機種変

機種変しました。5年10か月使った思い出のiPhone6sを捨て、iPhone12miniに鞍替えです。Appleのサポート終了直前まで使った思い出のiPhone6sとの思い出の約6年間を、この場を借りて振り返らせて頂きたいと思います。

邂逅

出会いは2016年春。高校入学後に初めてスマホを買ってもらうという、(当時)よくあるパターンだった。(現在は中学生の多くがもう既にスマホを持っている。)2016年なのにスマホ初購入の両親と同時に買った、ピカピカのiPhone6s。当時の最新機種である。完全に心躍らせられていた。最新機種だったので、同級生は皆同じ機種を持っていたことも懐かしく思い出される。

高校時代

高校時代は、いつもこのiPhone6sと共にあった。何気ないLINEの履歴。1日数時間は見ていたSNS。卒業式終わりに撮ったプリクラ。日々の写真やムービー。まるでタイムカプセルである。当時の自分は毎日、勉強・部活・遊び・長距離通学に疲労困憊し、進路に悩み、反抗期でもあったため、実際は生きるのに精一杯といった様相だったが、喉元過ぎれば熱さを忘れる。キラキラの思い出しか鮮明に覚えていないので、高校時代の記録をキープするために、現在貧乏大学生の自分も6千円までなら出せる。

毎日持っていた6s。楽しい時もつらい時も、いつもそばにあった6s。スマホフリーデー(学校が定めたスマホを触らない日)も無視して使った6s。高純度・高密度の青春の結晶である。さっき6千円までなら出せるといったが、とても金では買えない価値がある。

大学生活

高校を卒業し大学生になると、多くの同級生の6sユーザーは次々と機種変更をしていった。一抹の寂しさを覚えながらも、自分は使い続けていた。理由は三つある。一つは、まだ使えるからである。もう一つは、引継ぎがめんどくさいから。最後は、6sへの愛着である。高校時代と同じように、大学やバイト先、旅行先での記録を毎日毎日残し、やがてやってきたコロナ禍を過ごした後、2021年の春に事件が起こる。使用開始からちょうど5年程経った頃のことである。

フィルムもケースも古くなり、今度取り換えよう…と思ってどちらも外して使っていたところ、コンクリートの地面に思いきり落としてしまったのである。それも間を10分ぐらい空けて、2回。画面の対角線上にガッツリひびが入ってしまった。しかもインカメラのレンズ上に画面のひびが重なったため、自撮りをするとひびが白いモヤのように写真に写り込み、自撮り写真が全て心霊写真のようになってしまった。しかし、このことによる心理的ダメージは無かった。落とした場所がTokyo Disney Seaだったからである。これが夢の国のパワーなのである。

別れ

別れはいつも唐突である。ある日帰宅すると、安く買えるキャンペーンに便乗してスマホを買い替えに行くことを告げられた。自分の6sの画面がバキバキに割れていることだけでなく、そもそも6sのサポートがもうすぐ終わることを毎日アピールしていたので、同じく長年6sユーザーの両親もまとめて買い替えることになった。

そして、新しく買ったiPhone12miniはどこも割れておらず、通信が速く、画質が良く、画面が大きく、充電は信じられないくらい持ち、ケースは豊富、フィルムも豊富、音質が良く、優れたところを挙げればきりがない。新しくスマホを買って以降、あんなに使っていた6sの電源は一度もついていない。愛着なんてせいぜいこんなものだ。

バキフォン

(↑晩年の様子。落として以降画面の割れはますます進み、最終的にインカメラ上のガラスごとひびが無くなったことで、再び自撮りができるようになった。)

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