サウナと仕事人生〜朝日湯源泉ゆいる〜②

前回の投稿では、川崎市のサウナ付きスーパー銭湯「朝日湯源泉ゆいる」について、体験談をお話ししました。

今回は、こちらのサウナ施設を体験している最中に、ふと思いついたことをつぶやこうと思います。

今回の施設はBS朝日のTV番組「サウナを愛でたい」で紹介されていたのですが、
その放送回を見た記憶をとある休日の午後に突如思い出し、急に行ってみたくなって東京駅から直行したことが今回の来訪となりました。

東京駅からのアクセスは乗り継ぎ等で通常なら時間が1時間以上かかりますが、
その時自分が乗ったのは最もアクセスのよい便で、乗り継ぎ含めても40分程度で到着できました。

サウナに行くときはいつもなら確認するはずのロウリュの実施時間も知らないまま訪れてみると、ちょうど毎時00時に開催されるアウグフースのイベント実施のタイミングでサウナ室に入室する事ができました。
(アウグフースの実施前後の時間は混雑するため、狙って行っても体験できなかった事は他のサウナ施設で何度もあります...泣)

そのような形で、その日は思いがけない程のベストタイミングでの訪問となり、最高の熱波と水風呂により”ととのう”事が出来ましたが、
外気浴でととのっている最中に頭に思い浮かんだのは、
「サウナって社会の縮図かもなぁ」という事です。

どういう事かと言いますと、
まだ社会人経験6年目の若造がこんな事を言うのも生意気だと思われるのを承知の上ですが、
「サウナ室内で上段に登る」ことを「会社組織内での上昇=出世」に見立てると、
そんな類似点が見えてくるのです。

通常サウナ室内では座る場所が階段状になっており、上段に行くほど熱くなって蒸されるのは周知の事実ですが、
本格的にサウナが好きな方はやはり最上段に座るのを好む傾向があると思います。

サウナ室内が混んでいるときは、上段で座れる位置を狙って「ポジション獲り」が繰り広げらていますが、
通常は上段に座っていた人の退室のタイミングに合わせて徐々に下段の人が上段へ移動していきます。
マナーの良い人が多い施設では(今回の施設はそうでした)大抵の場合座る場所をお互いに譲り合っていますが、
譲りすぎてしまうとサウナーにとって快適な場所である上段での蒸される体験を逃してしまいます。かといって、脇目もふらず自分が座りたい場所をとにかく確保しようとするのは狭い室内において顰蹙を買うでしょう。

「最上段での快適な体験を得るために周りを出し抜くのはNGだが、他人に譲りすぎてしまうと自分が快適な体験を得られない」
これは会社組織内での出世についても同様なのかなと思いました。

通常、組織内では上層部の数少ないポストへの就任を巡って社員の間で競争が繰り広げられていますが、ライバルの同期を蹴落としてでも出世して高い位置に就きたいという姿勢があからさますぎると(出世欲自体は肯定すべきですが)、その社員に対する印象は良くありませんよね。
結果として周囲に敵を増やし、無用な反発を招いて、最終的な出世はかなわないように思います。

かといって、せっかく自分が上層部のポストに就くチャンスがあるのに、それに対して尻込みしてしまい、他の社員にチャンスを渡すのはもったいない事です。組織内での出世についての考え方はそれぞれなので、一概に全員が組織の上層部を目指すべきだとは全く思いませんが、タイミングよく目の前に仕事のチャンスが降ってきた場合には(組織内で自分の一つ上の階層に空きができた場合は)それにトライしてみる価値はあると思います。

また「最上段での良い位置を長時間(長期間)独り占めしすぎると、その人はやがて消耗してその座を追われる」というのも、サウナと組織社会の共通点かなと思います。
サウナは健康によいものですが、健康的な滞在時間は8~12分とされており(個人差はあります)、室内で一番熱い最上段で何十分も居座る事は危険だとされています。
確かに最上段で蒸されるのは居心地が良いですが、一人が何分も居座ると他の人が座れなくなるし、その人自身の健康も害することになります。

会社組織においても(業界や会社によって異なるので一概にはいえませんが)、
一人の人間が上層部で権力を行使できる地位に長期間居座り続けることは健全ではないように思います。
確かに有能なワンマン社長が何十年もトップに立って会社を引っ張るのは良い事例だと言われますが、時代環境の変化や組織の成長度合いに即して、後進に道を譲るべきタイミングはあると思います。
少数の経営陣が長期間社内において権力の座にしがみつく事だけを考えていると(結果として会社の成長を後回しにしていると)、急激な時代の変化に直面して会社の業績が悪化し社内の反発を招いた場合、彼らは地位を追われることになります。

私自身は今回のサウナ訪問で”たまたま”タイミングよくサウナ室内で最上段に座れた際にアウグフースイベントも体験できました。
会社組織内での階層を昇ってなおかつその時に好業績の恩恵を享受できるかどうかは、
今回の私のサウナ体験と同じくタイミングや地の利や周囲の人間といった要素が関わっており、個々人の努力や計画だけでは達成できない事もあるでしょう。
そんな類似点も垣間見えたような気がしました。

以上はサウナの最中に私の浅い社会人経験の中から湧いて出た独り言であり、本質を衝いているものなのかどうかわかりません。(多分主観が相当に混じっており、本質から少しずれているような気がします...笑)
若造の単なるつぶやきだと聞き流してもらっても構わないです。笑

「朝日湯源泉ゆいる」さんと関係のない内容を長々と書き連ねてしまいましたが、
改めて申し上げますとこの施設は素晴らしいので、サウナーの方は是非一度ご体験ください!
私のように何気ない日常に関する新たな発見が見えてくるかもしれません!笑





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