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【サウナ図解攻略】銀座SPA&SAUNAコリドーの湯

どうも、ウェルビーを愛しウェルビーに愛される男、ササウナです。ジョジョランズ1巻が出ましたが皆さん買いましたか。

▪️大激戦区 新橋・銀座エリア

かつてはオアシスサウナ アスティルの一強体制と私は思っていたんですが、2023年3月7日にアスティルの斜め前に「ライオンサウナ新橋」ことレンブラントキャビン&スパ新橋が爆誕し,そして翌月4月10日、新橋駅起点で見れば反対側だがこのコリドーの湯がオープンしています。

アスティルもライオンも非常に強力なサウナですが、このコリドーの湯も驚くなかれ、銭湯建築の巨匠、今井健太郎さんが設計を手がけています。言わずもがな、同じ4月、赤坂「サウナ東京」も今井健太郎さんがやってるのに、さすがというか大車輪の活躍すぎるのではないかと心配になる。独占禁止法違反として公正取引委員会からの指摘で「今井」と「健太郎」に分割されたりしないだろうか。要らぬ心配だろうか。

まあ、ガチャガチャ言わずにとりあえず入りましょか。そんで、図解もしましょか。

▪️入り方、料金体系など


こんな感じに表に看板が出てる

場所的にいうと、JRでいえば新橋と有楽町の間でどっちからも徒歩5分。地下鉄でも銀座から同じくらいだ。銀座コリドー街にある、グランベルスクエアというホテルを中心とした複合商業施設の、4階にある。大都会の中の大都会だ。

右のエレベーターしか4階止まらないので注意

料金体系は、2023年8月現在では1時間で1,800円。タオルとかは付いてます。
2時間だと2,900円。年会費2,000円を払えばこれが2,500円になります。
フリー利用だと、3,900円の、会員3,500円だそうだ。この辺に住んでれば私も会員になりたいが、この辺て、住んでる人いるんでしょうか。

フリー利用でサワクしても十分元が取れそうな感じですが、今回は1時間コースにしました。1時間を少しでも超えると2時間扱いになるとのこと。大丈夫、60分、慣れてます。

ラウンジがおしゃれ過ぎる
休憩も、奥でワークもできる

またどエラい施設作りやがってであるが、本丸である浴室に行こう。汗、かいたし。

▪️図解 銀座SPA&SAUNA コリドーの湯

整い椅子が変な図ですいません

ざっくりこんな感じであるが、一つずつ解説したい。

・ロッカーがでかい

インバウンド需要を見込んでいるのだろうか、ロッカーがめちゃくちゃでかい。ちょっとしたスーツケースならたぶん入る。ギターとかも入ると思う。ロッカーがでかいとそれだけでなんか嬉しい。これも今井さんの仕業なのだろうか。恐るべし。

・給水機が良い

図解上「水」と書いてあるのが給水機であるが、ありそうですあまり見ない気遣い「冷水」と「常温水」の2ウェイで水が出る。健太郎さんの仕業だろうか。

・洗い場、浴室

公式サイトによると、コンセプトは「内観へと誘う空間」だそうだ。うすくピアノが流れていて、ジャズか?分からんけどとても心地よいし落ち着く。

浴室全体的に白を基調としながら細かいタイル張りになっている。それでいて、青く光る湯面、天井と壁の隙間から光が漏れてくる作りなど、実に今井健太郎さんらしいおしゃれな光づかいだ。

お風呂は青っぽくライトアップされていて、なんか宇宙船みたいな近未来があって好きだ。

・サウナ

円筒形の、たぶんikiストーブだと思うが15分おきのオートロウリュ付きのやつだ。温度が90度と、新橋界隈(アスティル、ライオン)と比べると低めなのだが、オートロウリュのおかげて体感温度は結構高いので全然良い。ゆっくり入れてこれはこれで良き。好き。

・シャワー

出てすぐのところにシャワーがあって汗を流せる。

・水風呂

不思議な構造だが、奥に行くほど狭くなっていて、これが良い感じに混乱したり詰めたりすることなく、3人くらいがスッと入れる。温度も18度くらいなのでゆっくり入れる。

そう、サウナも水風呂も「ゆっくり入れる温度」なのだ。これはコンセプト通り、内観、つまり自分とゆっくり向き合うということに非常に合っている。

一方で60分コースという観点で言うと、なにげに難易度が高い。我々は訓練されてるから大丈夫。やってて良かった公文式。

・外気浴スペース

若干ですが窓が空いてるんでしょうか、それともそういうエアコン?風が入ってくる感じの外気浴スペースがあります。うすくピアノが流れているのはここも同様です。

受験生の頃、柄にもなくドビュッシーのピアノ曲なんかを聴いて勉強していたことを思い出す。うまいこと内観させられてしまっている…恐るべし、今井健太郎マジック!


▪️高い知性と洗練、過去と未来を感じるサウナ

どこをどう切り取っても洗練されているし、図解上では一見気まぐれに見えるような変わった形状の浴室も、いざ入ってみると「入りやすい」上に、左手前のスペースなどで「出入りの客に影響を受けずゆっくり入る」こともできる。給水機の常温水の用意といい、ひとつひとつものすごく考え抜かれている。

そしてそれらをひけらかさない。銀座の上品さ、洗練を感じる。

また、個人的には「タイル」である。これがレトロ感を出すのに一役買っている。私とサシミンクさんは「銭湯の担い手講座」に参加したことがあり銭湯の清掃も経験があるのだが、タイルというのは(今は、すごく良い素材もあるんでしょうが)基本的に掃除するのが大変なはずである。でもあえての、タイル。ここに銭湯文化、温浴施設を愛しながら、歴史ある「銀座」という街を表現したという今井健太郎さんの意図を私は感じ取った。勝手に。違うかもしれないけど。知らんけど。

そして、「音と光」は、これからの銀座、未来を感じさせる演出である。

それらが渾然一体となっていて、かつ心地よい温度設定も相まっている奇跡のようなサウナだ。

それにしても銀座によく作ってくれた。

東京の片田舎で生まれた私にとって、銀座という街は憧れで、良くも悪くもいつもアウェーであった。近づきたいけど、距離感がイマイチ分からない。妻と結婚するときに、指輪を買おうと思って張り切って銀座のブランドジュエリーショップをめぐって、そして「えっ、ただの小売店なのにドアマンがいるの?」という衝撃、そして思っていた4倍くらいの価格設定に打ちひしがれて、銀座の路上で立膝をついたことを昨日のことのように覚えている。ターミネーターのシュワちゃん登場シーンを銀座で無意識にかました私のジュクジュクした銀座コンプレックスを、優しい温度で癒してくれる。そんなサウナである。これがあるなら、私はもう銀座も怖くない。ここに居てもいいんだと思えるのだ。ありがとう今井健太郎さん。ありがとう…。

ということでまんまと内観してしまいましたが、皆さんもし、まだ行ってなかったら、行ってみてくださいコリドーの湯。唯一無二の良さがあります。

あとまだ読んでなかったら読んでくださいジョジョランズ。面白いから。

ジョジョランズ1巻より「さもなくばバイオレンス 」パコ




・参考リンク


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