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親のせいにするな?します。

「いつまでも親のせいにするな」というセリフ、機能不全家族育ちの方はうんざりするほど言われたのではないでしょうか。

ここでも何度か書いているように、私は虐待による心の傷よりも実害(主に金銭面)を被ることでのダメージが大きかったために人生詰んでしまった!というクチなのでそういうセリフを投げかけてくる人たちには閉口するばかりです。心の傷まで治癒する余裕など全くなかったのですよ。

・子供の頃から「こんな家出るぞ、そのためには外国に行く仕事でもするしかない」と6畳一間の部屋というプライバシーもへったくれもない、逃げる場所もないところで虐待されながらも勉強をしました。ちなみにこれまたしつこいですが、両親ともに知的障害が疑われるレベルで読み書き計算はあまり出来ません。
→父が積み立ててくれた学資保険を母が無断で解約
→大学入学時に奨学金という名の借金をしましたが、これも母に使われてしまい、退学を余儀なくされ、家を出るために子供の頃から必死になって勉強してきた意味がなくなりました。その職業に就くことが出来なかったのですから。卒業してもいない学校の奨学金返済のために、朝から晩まで仕事、夜の商売の道に入りました。この屈辱、理解していただけるだろうか?卒業したのならまだ、いいのですよ......自分のせいでもなく背負ってしまった借金、1年と少しで退学した学校のために夜の商売!辛いなんてものではありませんでした。いや、虚しすぎました。

・夜の商売と同時に会社員としても働いていました。誰もが知っている企業ですが、当時は就職氷河期です。そう簡単に就職などできなかった時代です。大卒でも希望の職種に就ける人はあまりいませんでしたし、ましてや私のような大学中退者などは希望していない職で安月給でも我慢して働くしかなかったのです。
→ですが、母にお金を貸していた人が職場に現れたため、上司と平素から折り合いの悪かった私は自主退職を迫られました。この頃は既に一人暮らしをしていましたが母が上司に「娘の様子を毎日知らせてください」などという電話をしていました。そして母がアパートに押し掛けるようになりそこを引き払いました。それも含めたストレスから海外旅行に頻繁に行くようになりました。

・それから10年余り、ほぼ父と母の住むアパートには寄り付かず、電話が来ても無視していましたが父母が生活保護を受けることになり、隠していた居所がバレてしまいました。

・それから数年後も会うことなく、連絡も絶っていましたが、母が末期がんで余命宣告を受けたのを機に接触するようになりましたが母の死後、私名義で作っていた借金が発覚。相続放棄はしましたが名義が私だったのと、弁護士にも相談しましたが負け筋だったので仕方なく払いました。

ここまで読んで、どう思ったでしょうか?まだ「親のせいにするな」などと思うでしょうか。

まぁ、過ぎてしまったことと言えばそれまでですからいいでしょう。けれど家族に一切頼れないということはどういうことだかお判りでしょうか?
・賃貸物件を借りるときの連帯保証人、緊急連絡先になってくれる身内の者がいない
・入院、手術の際に身内の同意や保証人が必要な病院の世話にはなれない

これ、本当に大変なことですよ?入院云々はケースワーカーに相談すれば何とかなることもあるのでしょうけれども、入院、手術するということは心身ともに疲弊している状態です。そんな時にきちんと相談することが困難な場合もあるのです。少し横道にそれますが、父が今すぐ手術をしないと死んでしまうような病気に罹った時、私に病院側から電話が来たのですが、親族の同意書にサインしてもらわないと手術が出来ないという恐ろしいことを言われました。私の住処から病院まで2時間ほど、その間に死亡する可能性もあるのにそんな時にまで家族の同意が必要っていうのはちょっとありえないと思います。単身赴任している方とかは一体どうなるのでしょうか。こういうことがあるために、縁を切りたくてもあちらさんがそれを許してくれないのです。

賃貸を借りるときには身内の保証人や緊急連絡先が必須なとことがほとんどです。保証会社を頼めばよいだの言われることもありますが保証会社だけで借りれる物件などそうありませんし、また当然ですが商売ですのでお金がかかりますし選べる物件の選択肢がぐっと少なくなるということはかなりの不自由です。これ、わがままだと思いますか?

最近は問題になってきていますが、生活保護を受ける際の扶養照会。虐待を受けた者、家族とは折り合いが悪い者にとっては無くしてほしいと切に願うものです。

あとまともな家族がいない場合に不利になるのは、結婚しようと思うときでしょうか。私は結婚する気などありませんので関係ないと言えば関係ないのですが、うちの親のように見た目も言動もおかしいような人を相手や相手の親御さんが見たら結婚を反対するに違いありません。結婚を考えるほどの相手に「自分の親族を取るか、押し切って私を選ぶか」という葛藤などさせたくはありません。ですから真っ当な方との深いお付き合いは諦めています、とうの昔から。

いかがでしょう?これでもまだ「親のせいにするな」などと言えますでしょうか?