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ツインソウル 魂の符号

ツインソウルの手は似ている。

同じ手をしているのではないかと

錯覚するくらい。


手が似ているせいか

手にとるもの

手に入れるもの

手にすること

が同じだったりする。

同じタイミングで

同じものを触れていたりする。

同じものを選んでいたりする。

真似をされているのかと

驚いてしまうくらいに。

手の組み方、腕の組み方も同じ。

腕を組むタイミングまで似てる。


考え方は真反対なのに

感覚はとても似ていて

兄弟や姉妹より

共通の感性がある。

そして

真反対の思いもよらない考え方も

ツインから教えられると

自然に受け入れられてしまう。


ツインは

「色々教えてくれてありがとう」

と言ったけど

教えられたのは

むしろこちらだった。


一回だけ

認め合った。

「なぜこんなに不思議な共通点があるんだろうね」

「きっと同じ星から来ているんだよ」

あの時はツインソウルやツインレイ  なんて言葉

知らなくて

ツインのことはまったく眼中にも意中にもなく

冗談で適当にあしらったのに

自分で言った言葉が

数ヶ月、数年かけて

実体を伴ってくる。

まるで

呪文をかけられたかのように。


「それじゃ、あなたはわたしの運命の人なんだね。」

って冗談っぽく

ツインは困った顔で言っていた。

わたしは相手にしなかった。


周りの人間も

わたし達を奇異な目で見ていた。

名前、生い立ち、持ち物、人生の出来事

ことごとく一致する。

使う言葉や動作が同じになる。

「あなた達は一体なんなのよ」

と言われていた。

わたし達も戸惑って

なんてことないフリをしていた。

大きく違うのは

年齢、立場、性格。

だから、そんな

「運命」を感じても、感じられても

不都合なだけだから

お互いに気づかないようにしていた。

出会いから数年はそんな感じ。

その間も

人生は展開し出会いや別れがあり

ツインはただの背景の景色だったのだけれど

宇宙はやっぱりそのままにしてくれず


ある日ある時

鉢合わせになる。

互いに向き合うことになる。


あの時は

なんでツインがわたしを真っ直ぐ見て

なんでわたしがツインを見上げるのか

わからなかった。

なんで一時間が永遠にも一瞬にも

感じられるのか

なんで胸が鼓動し軽くなるのか

なんで体にチリチリと電気のようなものが走るのか

気のせいだと思っていた。

自分の心身の無意識の反応が不思議だった。


なのに

それから月日が経ち

全く会うことも見ることも聞くこともできなくなっても

ツインが自分の中で生き続け

逃げることも断ち切ることも出来ず

現実と自分自身は爆破されて

変化変容し

あぁ、世間で言う

ツインソウル現象はこれなのかと

諦めた。


「あなたは僕の運命の、、、」


その言葉で

ツインとわたしの二人の会話は終わっている。

最後に顔を合わせた時

お互いに何も言わず

視線だけをロックオンした。

言わなくても

同じ気持ちだったと確信する。

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

言わなくても

同じ想いだったと

いまは確信する。


あなたはわたしで

わたしはあなた。








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