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ツインソウル 魂の言語

ツインとの間には

言葉はあまり必要なかった。

お互いに少し特殊な環境で育ったせいか

言葉はあまり得意でなかった。

うまく喋れないところまで

自分の嫌なところを

見せつけられているようで

ツインのことははじめ避けていた。


しかし

話さないかわりに

目を見れば

心が通じていた。


ツインはわたしを真っ直ぐに見る。

もともと人を真っ直ぐに見る人なんだろう

と思っていた。

わたしが遠くにいても

何をしていても

真っ直ぐに見てくる。

お互いに大切な人がいて

異性としてまったく眼中にないはずで

不思議な人と思っていた。

わたしが困っているときも

楽しいときも

気づけば

ツインはわたしを真っ直ぐに

微笑みながら見ていた。


ある時、偶然に

真正面からお互いに向き合う姿勢になった

3メートルほど距離はあったのだけど

期せずして見つめ合う形となり

お互いにびっくりしてしまった。


純粋に真っ直ぐで優しい眼差し。

心が開放されたかのようだった。

いまだかつて

向けられたことのない眼差しだった。

あんなに澄んだ目を向けられたことはなく

この世のものとは思えないくらいだった。


今となってはもう

ツインが何故

わたしをいつも

真っ直ぐ見ていたのか

わからない。


見守っていてくれたんだろうか。

時に

最高に優しく

時には困ったように

ある時は怒ったように

わたしを見る。

そして視線を避ける時期もあった。


最後別れ際に

しっかりと視線を交わした。

ツインの間には

言葉なんていらない。

言葉以上の

あたたかで軽やかな

想いが流れている。




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