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パンチャカルマ日記8月版(1) 「やさしきものよ!」

初日の朝は、治療の成功を祈る儀式、「ダヌワンタリ・プージャ」で始まります。天上の神様を地上にお呼びして、あれこれおもてなしをして、くつろいでいただいてから、こちらのお願いを聞いていただきます。

大男のお坊さん達が、神様の像を入浴させて、体をふいて着物を着せたり花で飾りあげたりするのは、おままごとを見ているようで、なんだか やさしい気持ちになります。

お寺の外には、儀式に招かれなかった小鬼や亡者などにも食べてもらうために、ケーキのように盛り付けたごはんをおきます。

だれもつまはじきにすることなく、自分だけ招かれなかったと、小石ケリケリ悲しい思いで帰る霊たちがいないように、ごはんのケーキをあげるのです。
アーユルヴェーダの根底には、いつもこの優しさが流れています。

ちょうど、今、校正作業をしているチャラカの第三編では、師匠のアートレーヤが弟子のアグニヴェーシャに対して、「ソーミヤ!」と語りかけるところがあります。

ソーミヤとは、「やさしきものよ!」という意味です。やさしさの中で、人は癒されていくのだな〜と思うのでした。

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