国境とグローバリズム

先日,「花は誰のもの?」という記事をアップしました。

この中で,

もしこの世界から,国境が消えたら
争うことなんかなくなるのに
見えない線ばかり 勝手に引いたって
僕たちは自由を諦めない

という歌詞について,
「国境が無くなるということは,その国の歴史も文化も言語も全て無くなるということであり,全体主義思想で統一政府が支配する中国のような世界になるということです。」
「国境を開放したEUはどうなりましたか?」
「国境の壁を止めた米国はどうなりましたか?」
ということを書きました。

この国境について,及川幸久氏が伊メローニ首相の発言を引用して,その意味を明らかにすると同時にEUの実態を解説されてます。

重要箇所を抜粋します。

グローバリズムの目的は,世界統一政府を作ることであり,国家の役割を否定し,国境を無くすことである。
グローバリズムは,人,モノ,金の自由な移動の利便性を提供し,その裏で,国民に気付かれないように国家主権,歴史,誇り,自由を奪っていく。

国境の廃止
⇒移民の受け入れ=不法移民の流入
⇒現代の植民地主義

「現代の植民地主義」とは,
フランスが西アフリカの旧植民地国14か国の現地通貨発行権を有し,現在も通貨発行益や金の採掘益などを搾取し続けていることを指す。

この解決策は,貧困にあえぐアフリカ人を欧州に移民させることでは無く,アフリカ人を欧州の搾取から開放し,彼らが自分で生きられるようにすること。(植民地搾取を止め、独立を支援する)

21世紀にフランスのような裕福な国が植民地から搾取する必要があるのか。

植民地の現地通貨CFAフランはユーロに固定され,各国が自分たちで金融政策を実行することはできず,全てECB(欧州中央銀行)に支配されている。

ECBは旧ドイツ中央銀行であり,ドイツの利益が第一。

EUの目的は,資本をEU中枢である政治権力に集中させること。そして,EU中枢とドイツ,フランスなどEUを主導する国に富を集中させ,それ以外のEU周辺国を貧困化させること。これこそ,欧州内の植民地政策である。

以上です。

これが国境を無くそうとしてきたEUの実態です。
これは,米国も同じです。中南米から大量の不法移民が米国に流入していますが,中南米諸国は働き手の減少により自国の産業が成り立たなくなってきています。
国境を無くして中南米の移民を受け入れるのではなく,中南米諸国が自立できるよう支援することが米国が大国としてすべきことのはずです。
確かにEU内での戦争は起こっていません。しかし,戦争するかわりにEUが弱者に対し経済制裁を実行して逆らえなくさせているのが実態です。
それを知っても,国境を無くしたいですか?
戦争が無ければ,自国がどんな状況に陥っても構いませんか?
そこに自由はありますか?
そこは,国境がないだけの植民地かもしれません。

英仏は未だに半植民地を多数抱え搾取し続けています。
イタリアでさえEUに食い物にされ,農業大国オランダの畜産農業はEUに破壊され続け,東欧諸国は文句も言えません。
これこそ皆さんが羨望するEUの真の姿であり,フォン・デア・ライエン達グローバリストが支配する未来の世界です。

17世紀からアジア諸国は欧米列強の植民地でした。
日本は,大東亜戦争で,そのアジア諸国を植民地から解放し,各国が独立するのを支援しました。
根本の発想から日本人とグローバリズムは相容れないのに,それを強要されています。
欧米列強と戦い,アジア諸国を独立させたアジアの盟主としての日本はもう存在しないのでしょうか。

せめて若者には,メディアの垂れ流すプロパガンダに惑わされるのではなく,正しい史実と正しい世界情勢を知って,国境は必要なのか不要なのか,国境を無くしたらどのようなことになるのか,自分の頭で考えてもらえたらと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?