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新型コロナワクチンQ&A(5-11歳)検証 Vol.3

新型コロナワクチンQ&A(5-11歳) Vol.1

新型コロナワクチンQ&A(5-11歳) Vol.2

に引き続き3回目です。
今回は最も重要な安全性のお話です。

安全性については,参考資料の通り以下の分科会資料に記載されています。

PMDAは審査報告書において、現時点で 5 11 歳の小児におけるファイザー社ワクチンについて、許容できないリスクを示唆する情報は得られていないと判断している。

これも,特例承認報告書を基にしたものですが
「許容できないリスク」
とはどういうリスクを指すのでしょう?
人により許容できる・できないは大きく変わるのではないですか?
事実とデータと数字を根拠にした安全性の審査に,このような曖昧な結論は科学に基づいているとは言えません。

また,ここには報告書にある重要な情報が書かれていません。
報告書には,国内での臨床試験について

本邦における5~11 歳の小児に対する開発に際しては、前述のとおり、20~85 歳を対象とした国内第Ⅰ/Ⅱ相試験(C4591005 試験)で日本人における免疫原性及び安全性を確認済みであることから、5~11 歳の小児を対象とした国内臨床試験は計画しなかった。

と書かれています。
「大人の臨床試験で日本人の安全性を確認したから,5-11歳の国内での臨床試験はやらなかった。」
のです。一般的風邪薬でさえ小児用のものがあるのに(成分が同じか違うかは知りませんが),小児の確認は不要であるとの判断です。
それで「許容できないリスクはなかった」と言われても納得できかねます。

また,以前も示したファイザー社のデータを再度使ってます。

ファイザー社ワクチン接種後の5 11 歳の小児について、 2 回目接種後約 2 か月の追跡期間において安全性が示されたと報告されて いる。

これから何十年も生きていく子供のたった2カ月だけ見てよく「安全性が示された」と言えたものです。
新開発のジェット機を2か月試験して問題なかったら乗客満載の定期便にするんですか?
人体はもっと複雑で未解明の部分が圧倒的に多いんですよ。

さらに,米国のv-safeのデータも引用しています。

米国のv safe の解析結果によると、5 11 歳の小児における新型コロナワクチン 2 回目接種後 7 日間の追跡で認めた副反応は、12 15 歳よりも頻度は少ないと報告されている。

12-15 歳よりも頻度は少ないのは,右から
 Any injection site reaction(注射部位反応)
 Any systemic reaction(全身反応)
 Any health impact(健康への影響)
 Unable to perform daily activities(日常の活動への影響)
の4項目です。
ところが,赤丸で囲んだ右の2項目
 Unable to attend school(登校不可)
 Needed medical care(医療対応要)
は左の4項目より重度な有害事象であり,この2項目は5-11歳の方が多くなっています。
注射したとこが痛いのとはわけが違います。
学校に行けなかったんですよ。医療対応が必要になったんですよ。
頻度が少なければOKではないでしょう。
これは,隠蔽と言ってよいレベルの話です。

心筋炎については米国VAERSのデータを引用しています。

米国のVAERS の解析結果によると、5-11 歳の男性における新型コロナワクチン接種後の心筋炎の報告率は、12-15 歳及び 16-17 歳の男性における報告率より低いと報告されている。

そもそも,10代の子供が心筋炎を起こすこと自体が問題であり,12-17歳より炎発生頻度が低いから大丈夫ではないとは考えないのでしょうか。

Q&Aだけ見ると,そうなのかなぁと思ってしまいがちですが,1次情報のデータをしっかり見ると,到底納得できないのは私だけでしょうか。
私は厚労省の上げ足を取っているだけなのでしょうか?

Vol.3はここまでにします。

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