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京都のはしっこでキャンプをした話

九州をベースに日本全国を飛び回っている竹内です。

「何やってる人なの?」と聞かれると、うまく答えられません。
フリーの無職やってます。」と言って誤魔化す日々(と言いつつ写真の仕事もしてます)。まぁそんなことどうでもいいですね。

僕はあんまりアクティブじゃない(少なくとも自分ではそう思っている)のですが、今年はキャンプをしてかなり楽しかったのでその記録をダラダラと書き残すことにしました。

はっきり言ってめっちゃ長いです。前半は読み飛ばした方がいいかも。

キャンプに興味をもった理由

ぶっちゃけ特にないです。昨今のアウトドアブームにより、雑誌や広告がキャンプ特集にまみれていく風景を見ながら、「めんどくさいしやらないだろうな」と思ってました。

でも、周りの知り合いがアウトドアブームに呑み込まれていきはじめ、おしゃれで美味しそうなキャンプ飯をアップしていくのを看過することはできなくなっていきました。燻製チーズ、パエリヤ、カレー…食欲の夏…

「あー、キャンプしてみたい!でも道具なにも持ってない!くそーっ!」

と思ってたら、Instagram経由で福井にソロキャンプの名人(demuさん)を見つけたので、ゴリ押しでアポとってキャンプしに押しかけることに。計画はトントン拍子で進み、7月に福井にキャンプしにいきました…が当日台風が来たため中止。マジで泣ける。

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その日は普通に福井観光しました。楽しかった。(おろしそばとソースカツ丼が美味しかった)

「福井は楽しかった!楽しかったけれども!この消化不良感を抱えて今年の夏が終わるのか」、と悶々としていたら思わぬところでキャンプをすることになりました。

心の故郷、久美浜

僕が写真を始めたころからの友人が京都の端っこの京丹後市、そのなかでも日本一閉鎖的な湾がある、久美浜という地域に住んでいます。

京都市内からも電車で3時間弱くらいかかる、おそろしく遠い場所ですが、閉鎖的がゆえに湖のようにおだやか久見浜湾、広がる田園風景、優しい人たち、おいしいご飯など、好きになる要素がいっぱいありました。なにより友人家族が好きだし、僕にとっては「もし移住するなら久美浜!」と言えるほど大好きなところです。

そんな久美浜の友人家族に2人目の新しい家族が増え、仕事のついでに赤ちゃんを見に行こうと思って連絡したら、福井のdemuさんも交えていつのまにかキャンプすることになっていました。
(秘密裏に計画が進んでいた模様)

ちなみに久美浜の友人家族はこの人ら。

わーい、キャンプだ!

さて本題。遠方からの参加なので当然キャンプギアはなにも持っていませんが、福井のdemuさんは熟練のソロキャンパー。寝具装備を一式持って来てくれることに。ありがたや〜!

ちなみにキャンプの流れはこんな感じでした。

・510家に集合
・スーパーで食材を買い出し
・キャンプ場へ移動
・テントを設営
・ゆっくり晩御飯の準備
・焚き火をしながらまったり
・就寝
・翌日朝ごはんを食べて撤収

テント設営がんばろう

ここからは写真かなり多め。前半はDP2 quattro、後半が5Dmark4。

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キャンプ場は510家から車で10分足らずのタカジンランド。名前が謎だけど久見浜湾を一望できるナイスロケーションでした。

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設営するギアたち。これをイチから揃えるとなるとちょっと頭がクラクラ。

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ちなみに僕の荷物はこれだけ。このミニマムさを褒めてー!(実はクソ重いけど)

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キャンプ場にはクモの巣トラップもたくさん。demuおじさんは背が高いゆえに何度も引っかかっていました。かわいそう。

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ちなみに僕の寝床はハンモックでした。
demuおじさん、設営ありがとうございました!

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タープを張る510。ちょっと見ない間にアウトドアスキルを身につけて…たくましくなっているじゃないか。

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よくわからない棒を伸ばしはじめた。

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テントになるようです。

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けっこうギリギリな場所に設営していました。

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こちらはdemuおじさんの野営地。

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ハンモックもそうでしたが、動きがキビキビしていてとてもかっこよかった。あっという間にテント完成。この域に達するには何年かかるのか…

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一方そのころの510氏。(demuさんと同じブランドのテントのようです)

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長いのにすごくしなるポール。キャンプギアは軽量で機能性の高いものばかりで、見てるだけでワクワクする。男子だから?

この日の僕の寝床

事前にLINEグループ使って連絡してたら、「ごわすはハンモックでいいよね?」的な流れになり、何にも考えずに「いいっすね!」と言ってしまった。ちょっと後悔した。寒かったらいやだし。

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その結果がこれ。雨が降らなくて本当によかった!降ってたらと思うと…

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中にはクッションも敷いてあって快適。設営風景を撮影してるだけで特にカロリー消費していないのに、試しに入り込んでみるとハンモックに揺られて1時間ほど爆睡してしまった。(2人ともすんません)

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タープを張る時のテクニックかなにかで、その辺の小枝を挟んでいるのだけど、なんかオシャレでした。こういうのができるかできないか、そこがいざという時に生死を左右する分水嶺な気がする。(たぶん僕は即Dead)

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せっせと組み上げたdemuおじさん。あー、そっちもかっこいいー!

設営がひと段落

僕は指をくわえて見ているだけでしたが、2人のおかげで無事に設営完了。おつかれさまでした、ということでコーヒーブレイク。

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僕がこのキャンプのために唯一持参した、地元鹿児島のVoila(ヴォアラ)のコーヒー豆。ブラジル産。

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豆を挽いたのは僕です。この日ようやく仕事した。コーヒー美味しかった。

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demuおじさんもほっこり。

火を起こして晩ご飯を作ろう

さあ、晩御飯の準備。でも当然ガスコンロはないので、火起こしから。

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焚き火用の薪は持って来ているので、それを火がつきやすいようにナイフで削り始めるdemuおじさん。簡単そうに見えるこの作業、実はめちゃくちゃ難しかった。

鉛筆削りの要領でやるので、普通に削っちゃう。写真のように寸止めするのは僕には無理でした…

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さて、demuおじさんが火を起こしている間に510もなにやら動きはじめた。

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玉ねぎを刻みはじめた。できるオトコ510。この日の夜はチキンカレー。

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おっ、モクモクしはじめた。がんばれ!がんばれー!

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おーーーー!火をつけるだけの作業なのに、いろんな工夫があって感動。これがキャンプの醍醐味か。

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玉ねぎを刻み終わって写真を撮りはじめた510。みんな写真好き。

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いつの間にかSONYに鞍替えしていた人。

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なんかいい感じ。そして急に陽が落ちはじめた。

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夜を明るく照らすランタン。それを引っ掛ける鉄の棒もなんかオサレ。

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シェフ510がカレーを調理してくれた。

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メスティンでご飯も炊いてくれた。

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火加減よーし。

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火力調整に余念がないdemuおじさん。がんばれ〜!(僕は見てるだけ)

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510の愛用椅子のなんちゃらチェア(名前忘れた)。座面低めの頑丈でよいイス。野外でくつろぐからにはイスにはこだわった方がいいようです。

晩御飯の時間だよ

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ご飯もふっくら炊けて、チキンカレーもできあがった。

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スパイスカレーに慣れていない僕は、調理風景をみながら「それで味ついてるの?本当に食べられるの?」と失礼な感想ばかり抱いていたけど、食べたらめちゃくちゃ美味しかった。510シェフ、やるやん。(おかわりした)

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たくさんカレーを食べて満足したあとは、2回目のコーヒータイム。

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この時はdemuさんの持ってきたケニア産の豆。

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もちろん僕が挽きました。(2度目の仕事)

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いい時間。

焚き火ってよかね

キャンプといえば焚き火でマシュマロを炙って食べる、みたいな食欲優先のイメージしかないのですが、その焚き火も楽しみにしていました。

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野外で燃える炎って見ていて飽きないですね。なんでだろう。

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そしてスーパーで買ったウインナーをクルクルと回しながら炙って食べる。「カレーもおかわりしたくせに結局食べてばっかじゃねーか!」という正論ツッコミはさておき、ルパン三世のアニメで見たような光景を自分がしてみると、かなりテンション上がりますね。

このクルクル棒をネットで購入していたdemuおじさんに感謝!

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ひとしきり食べた後は、ゆっくりおしゃべりの時間。こういう時間もいい。
ただ、食べものの記憶が強過ぎてなに話したかまったく覚えていない

いいんです、だってキャンプだから。ということでこの日は就寝。

久美浜のキャンプ場に朝がきた

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朝は6時ごろ起床。空気も澄んでてすがすがしい。

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おはよう久美浜。

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2人は僕よりも早起きして、朝から焚き火してました。
聞いてみると「僕のイビキがうるさくて眠れなかった」という話でした。
熊除けのイビキだったということで勘弁して…

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例のごとく豆は僕が。

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demuおじさんはせっせとホットサンドの用意。ハムチーズ、間違いない。

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みんなの憧れ、snow peak。

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ザ・キャンプって感じ。

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おいしかった。

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できるオトコは片付けもしっかり。立つ鳥跡を濁さず。
自然と調和すること、それがキャンプ(たぶん)

後片付けも頑張ろう

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洗った食器も片付けて、テントも片付けていきます。

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設営の時と比べると、片付けは一瞬。サクサク作業が進みます。

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几帳面にたたむオトコ、それが510。

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紫煙を燻らせながら手早く片付けるdemuおじさん。

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遊びながら片付ける、少年のようなdemuおじさん。

キャンプはとても楽しかった。

月並みな感想ですが、この一言に集約されます。片付けが終わった後は、汗を流しに久美浜温泉に行って、その後の電車で僕は帰りました。

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見送ってもらうたびにこう思います。

「また行くぞ、久美浜へ。」

車と人を大判カメラで写す“Car with us.”を撮影しています。いただいたサポートは、フィルムや現像代など、“Car with us.”シリーズの感材費に充てさせていただきます。