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『ナイフズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』を見た。

Amazonプライムに面白そうな映画や見直したかったアニメが沢山追加されていた。どんどん見ようと思う。

今日見た『ナイフズ・アウト』が面白かったのでメモしておく。

↓以下、ネタバレを含みます↓


序盤はよくあるミステリー映画だ。

亡くなった主人、秘密を抱える親族、その家に出入りする1人の女性、警察、そして葉巻をくわえた探偵。

邦題は『名探偵と刃の館の秘密』となっている。

題の通り、時々『刃』が映る。

主人の自画像は刃を抱えている。

主人の仕事はミステリー作家で、家には彼の書いた小説がモチーフになった物が沢山飾られている。世界的にも有名な作家なようで、刑事の1人が、「どんでん返しの結末だ。」と褒める。

「1000の刃」という話も出版したようだ。
取調室になった部屋に置かれた、集中線の様なナイフの置物に目が行く。

取調室に次々と親族が呼ばれる。

探偵が謎を解く推理小説とは違い、容疑者の頭の中で事件当日の映像が流れる。しかし、皆口から出た言葉は真実では無い。

容疑者の中に「嘘をつくと吐いてしまう」という女性が現れる。
彼女の言葉は真実だろうと警察も探偵もそれを主軸に推理をすすめる・・・。


中盤で事件のあらましがわかってしまい、残り時間を見ると後1時間もある。犯人が暴かれるまでカーチェイスでも続けるのかと思ったが、違った。

終盤でよくある、全員の前で探偵が余裕そうに事件の真実を語るシーンに入るかと思いきや、探偵がぶち切れてその流れを壊したのもよかった。

探偵が真実の話をドーナツに例えていたところで、
『ペンギンハイウェイ』にて、主人公の父親が宇宙について話していたことをふと思い出した。「宇宙の裏と表はつながっている」と。

今回の事件で死んだ主人は生き返らない。
死因も変わらない。
起こった事実は確かに変わらない。
しかしそこまでの過程はまさに繋がった表と裏だった。


誰も相手の真意など読み解けない。予想できない。
相手をよく知らない限りは。

裏を返せば、相手の事を良く知っていた人物には、その先の未来を予想し、手を打つことは簡単だった。


最期に、
題名の刃も館も彼女を守るためのものだったのではないかと思う。

全てわかった上で見直すのがミステリー映画の楽しいところだ。
さっそく2回目を見ようと思う。

同じようなどんでん返しを楽しみたいなら、「インビジブルゲスト」もおすすめ。




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