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年間読書量130冊のワーママが選ぶ、子どもにも読んでほしい漫画3作

ビジネス書や小説も好きですが、それ以上に大好きなのが漫画です。
小学校1年生の時に、友達に借りた「海の闇月の影」(篠原千絵先生著)が私の人生で初めて出会った漫画です。
その日から、漫画から離れたことはありません。

夫も漫画好きで、1980年生まれの私たちは、ジャンプとりぼん全盛期に小学生〜中学生時代を過ごしました。
我が家の漫画の蔵書は1000冊ほどあると思います。
そんな私が、小学校高学年の娘に読んで欲しいと思う漫画を3つご紹介いたします。

①かくかくしかじか(著者:東村アキコ先生)

東京タラレバ娘が有名ですが、東村先生の作品で一番好きなのがこの漫画です。
東村先生が美大受験の時に通っていた絵画教室の先生との物語を、ほぼノンフィクションで描かれた作品です。
要所要所に東村先生らしいギャグがちりばめられていますが、本筋はあの頃への後悔と自戒の念を込めて書かれたのではないかと受け取っています。

10代から20代の多感な女の子らしい、自堕落な生活に落ちていく様や、目標を達成してしまった後の虚無感。
大人になって仕事と子どもを持ち、責任を背負ってやっとあの頃の先生の言葉の意味を理解する。
涙なしには読めません。

②きのう何食べた?(著者:よしながふみ先生)

ジャンルはBLのようですが、私はお料理漫画だと思って読み始めました。
BLといってもベッドシーンは全くなく、日常生活の中ですれ違う人が同性愛者であることをごく自然に描かれています。

同性愛をすんなり受け入れる人、シロさんの両親のように頭では理解しても自分の息子である以上理解できない心情、それでも息子の幸せのために自分たちの気持ちに折り合いをつけていく葛藤がすばらしいです。

ドラマ化・映画化されており、この秋にも映画が公開されるようですね。
小説や漫画を実写化される事は個人的には反対なのですが、この作品は8割型漫画を忠実に再現されていました。

③リアル(著者:井上雄彦先生)

スラムダンクの井上雄彦さんの作品です。
私は、日本国内の漫画家の中で、人物の書き分けが一番うまいのは井上先生だと思います!

障がいに負けず、車いすでバスケットをするストーリーではないのだろうと予想して手に取ったのに、いい意味で期待を裏切られました。
そんな薄っぺらい内容ではなかった。

この作品を描くにあたり、どれだけの人に取材したのか、普通は聞きにくいことも質問したのだろうとか、それによって冷たい言葉も浴びせられたのだろうと想像すると、井上先生がこの作品とタイトルに込めた魂のようなものを感じます。


漫画家の先生って凄いですよね。
基本的には、ストーリーを考えて絵を書く。
どちらかの才能だけでも素晴らしい。

漫画に限らずですが、本との出会いって、人生に色をつけることだと思います。
目で見たモノクロの絵とセリフが、私の心にはカラーで記憶されています。

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