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「微熱カムバックと父親と妹」2020年9月9日

誕生日から一夜明け、耳鼻科に行った。そして今回もまたあのBスポット治療をやってもらった。結果、微熱カムバック。37.3度。我ながら見事に微妙な熱である。

テンションは急転直下。十中八九、その耳鼻科の治療による一時的な反応だろうが、検査結果が万が一、いや結構な確率であるという「偽陰性」だったら危険だ。

完全に昨日までの引きこもりライフに戻るか、それとも、共有スペースの消毒だの食器だのをいちいち気にしない生活を取り戻すか。
喜びから転じて大きく膨らんだ、家族に感染させてしまうかもしれないという不安と、「あの生活に戻りたくない」という気持ちを抱えて2つを決めかねていた私は父親に「相談」してしまった。これがいけなかった。

まず私と父親はタイプが違う。

私は対人、対面は苦手だが、会話が好きだ。相手の愚痴や境遇に共感して、自分や相手の感情をメインにして考えるタイプだ。
一見良いように聞こえるかもしれないが、これに不安症や情緒不安定が重なり、感情「だけ」言葉「だけ」を重要視しすぎて必要な行動を起こせなかったり、物事を客観的に見られなかったりする。
自他の考えの違いに敏感で、価値観の違いから感情の爆発を起こすことも多い。
また他人の感情を気にしすぎる事も多い。「自立」とは程遠いタイプである。
現在は自粛していた(父親らのタイプに合わせていた)のだが、今回の件でストレスが溜まっていたらしい。

父親は目の前に置かれた問題に対して決断をし、何かを進めていくのに長けたタイプだ。ライフワークである「仕事」のため、即決即断、とりあえず決めて行動をする。自分の判断には自信を持つ。人との会話も別にいらない、一人で生きていける人だ。そうあろうと努力した人でもある。
とても頼もしい反面、目の前に置かれたものを全て「問題」だと思ってしまうタイプでもある。全てに持論を持ち、私が言った愚痴や不安の吐露は=解決すべき問題の提示となってしまい、結果その会話は「正論での選択肢の提示」か「持論の展開」になってしまう。

このタイプの父親に、このタイプの子供がその今後の行動について不安を吐露すれば、何が起こるかは自ずと分かるだろう。

「○○は?」「いやでもそれは〜〜だから」
「じゃあ△△」「でも〜〜〜だし」
「人の話を聞く気がないし、一人でも決められないんだったら、俺に言える事は何もないよ」
「だからそういう話じゃないって言ってんじゃん!!!!!!!」

である。強い感情を感じるとすぐ涙が出る私は大泣きMAXだった。
そもそも○○も△△も、今ちゃんと調べていれば絶対に思いつく「正論」なので、私もちゃんと知っている。

よく考えればこのデカすぎる不安を誰かと共有したいな、共感してもらいたいなと思っただけの言動だったのに、父のタイプと自分のタイプが全く違う事を忘れ、
人選(タイプ選び)とちゃんとした事前説明を忘れてしまった。
その結果、いらぬ罪悪感を相手に持たせることにもなってしまった。
近年の話し合いと双方の歩み寄りの結果、最近なくなってきた事例だったのに…。
しかし今日ばかりは「しょうがない」と自分に言いたい。無茶苦茶不安だったもんな。しかし申し訳ない事をしたことは確かだ。
謝って和解した。

そして昨日私を大泣きMAXにした妹に「なんであんなこと言ったの?」と聞くと「覚えてない、ちゃんと考えて喋ってないから」と言った。
「相手の重要なところでそれやるのマジでやめた方がいいよ」と私は言ったが、妹は何も言わなかった。

妹との相互理解の道は本当に遠くて、というか相手側から吊り橋が落とされて燃やされていて、心が折れそうだ。ぶっちゃけ相手が歩み寄りたくないならそれでもいいが、一緒に暮らしている相手から「あなたに興味ないです」オーラを四六時中出されていると心が毎日折れる。気にしないようにしても、前述のようなとても嬉しい日に一言で冷や水をぶっかけられ、心をバキバキに折られることがある。
でも怒れない。幼い頃からほんの数年前まで、周囲に馴染めないストレスの八つ当たりと嫉妬で、妹にいつも辛く当たっていたのは私の方だったからだ。
この辛さは今まで妹が受けてきた辛さの、何倍もマシだろうからだ。

彼女がこれから望み通り生きるための人生に、私の存在が必要ない、むしろ邪魔になっているなら(多分全く必要ないしかなり邪魔だし害悪だし、罪を償えるならなんでもする)本当に申し訳ないと思っている。
妹が大学生になったら仕送りだけでも送れるように、体調不良を治療するのが私の唯一の目的だが、それも彼女の人生には邪魔なのかもしれない。どうしたらいいんだろうな。こんなことをこんなところに書いても意味ないってのは分かってますが。

お疲れ様でした。おやすみなさい。


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