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クリスマスになると聴きたくなる曲
とうとう12月、師走ですが学徒の私も走る忙しさです。特に今年は卒業と進学がかかったイベント(イベントとでも呼ばなければやっていけない)があり、人生で一番忙しいクリスマスになりそうです。
しかしクリスマスはどんな年であっても大好きです。街はキラキラの電飾、贈り物のための素敵なものが売られ、おめかしをした人々が行き交う……個人的には最近キリスト教への関心が薄れつつありますが、それでも街の雰囲気にウキウキしてしまいます。
そんな大好きなクリスマスに聴きたくなる曲、まずはこちら、Siaの『Snowman』です。
Siaというと特徴的な歌声となんとなく影を感じさせる力強い曲調が魅力なのですが、本当にこの曲にはその魅力がつまっています。キラキラな街から帰ってきて、家で大事な人と寄り添いながら聴きたいです。悲しみや苦しみは心の中にありながら、それでも楽しい気分になろうよ、とそっと促してくれる、華やかな雰囲気に少し疲れたら聴きたい一曲となっています。歌詞の中にクリスマス的要素が少なく、クリスマスだもの泣かないでと語りかける部分でやっとクリスマスソングだと気づく、そんなところも魅力だと思います。個人的にSiaは日本でいう中島みゆき的ポジションにいます。
もう一曲挙げるとすれば、あとはComedian Harmonistsの『irgendwo auf der welt』です。
もともとは映画のために1932年に書かれた曲ですが、彼らのバージョンは抒情的で優しく、それでいて時に弾むようなコーラスが魅力です。
世界のどこかに幸せがあるはずで、それを夢見ているというような歌詞です。まだその場所は見つかっておらず、長い長い間それを待っている、望郷の歌とも恋に悩む歌とも解釈できます。いかにも昔という感じの音に耳を傾けると、いろいろなことが思い出され、センチメンタルな気持ちになりますが、あくまで終わりは明るく、未来を予感させるメロディーでもあります。歌詞だけ見るとなんとなくカール・ブッセの『山のあなた』っぽいですね。そういえば彼もドイツ人だった。
ちなみに、ドイツ語学習にもおすすめの曲ですよ。自分の大学の第二外国語がドイツ語だったので、当時たくさん聴いた覚えがあります。
街を歩くのも好きですが、家に帰って静かに過ごすクリスマスをとりわけ好むようです。
宗教的祭典の意味合いは薄れ、大晦日以外の今年最後のイベントというイメージが強いからでしょうか、なんとなく「これで終わり」のイメージのある曲も聴きたくなります。
これなんてもはや年末年始の曲ですが、少しフライングしてクリスマスの時期にも聴きたくなってしまいます。あまり明るい曲とはいえないもののいかにも古い年よ、さようならという気持ちがします。
これもなんだか終わりという感じがします。なんとなく音色とかバックコーラスの感じがクリスマスっぽいからでしょうか。まだ話せないくらい幼い頃、これの入ったアルバムが家の車で延々と流れていた記憶があります。自分の中では、「時代」とか「糸」と並ぶくらいの超名曲です。
「音楽」も「クリスマス」も大好きなのに、ことさらクリスマスに聴きたい音楽となるとあまりぱっと思い浮かばず、だいたいこの時期の自分は何を聴いていたっけ、という思い出し方をしてなんとかかき集めました。こういう機会がなければ思い出そうとしなかったかもしれません。
この記事を書いている途中に39度の熱を出してぶっ倒れました。ようやく回復しましたが、くれぐれもお体にはお気をつけください。
皆様、健やかで素敵なクリスマスをお過ごしください。
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