見出し画像

やってみると面白い〝ボッチャ〟


今、私が一番応援したいスポーツは〝ボッチャ


朝のテレビ番組『ZIP』でも取り上げられていたのでご存知の方も多いだろう。
4年前のリオデジャネイロパラリンピックでは、日本チームが銀メダルを獲得した障がい者スポーツでもある。

正直、昨年の秋にボッチャを体験するまで、私は「障がい者のためのスポーツだろう」と思っていた。
ところが、一度体験してみると、そんな簡単なスポーツではないことを痛感した。
微妙な力加減はもちろんのこと、緻密な頭脳戦でもある。といっても、頭脳を使えば必ず勝てるかといえばそうでもなく、『策士策に溺れる』を見事に体験できるスポーツでもある。

〝カーリング〟を例にとって説明することもあるが、カーリングとは根本的に違うことがある。
カーリングの得点の基礎となるハウスは、コートに描かれているので動かないが、ボッチャのそれである『ジャックボール』は動く

最終的に、ジャックボールに近い側の勝利となり、相手側の一番近い玉の内側にある玉の数だけ得点される。
ということは、極端な話「ジャックボールを自分のボールの集まりの中に動かす」という一発大逆転もあり得るのだ。
先攻や後攻によって作戦を変えることもあるし、なにより戦況次第で即座に次の『最善の一手』を打たなければいけない。
戦況に応じた臨機応変な攻め方が必要なのだ。

このゲームでは、PDCAサイクルより、OODAループ的思考の方が大活躍するだろうと思う。

健常者と障がい者が同じ土俵で一緒に対戦できるのもいい。
(というより、障がい者選手の集中力はスゴイ!)

幸い、リオパラで銀メダルを獲得した選手が大分県にいらしゃるということで、指導に来ていただいた。
かなり重度な障がいをお持ちでありながら、ボッチャの玉を持ったときの眼光と緻密なコントロールには鳥肌が立った。

スゴ技も見せていただいたが、想像以上に奥が深い。
しかし、道具さえあれば誰にでも始められる手軽なスポーツだと思う。

残念ながら東京オリパラは、1年後に延期となったが、この大会で私が一番応援したいスポーツである。

気に入っていただけたらサポートをよろしくお願いします。創作活動の励みになりますし、誰かの素敵な記事にサポートするなど循環させたいと思います。