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センバツ3日目展望

第1試合:具志川商ー八戸西

展望:21世紀枠選出校同士の一戦。
具志川商は5年前に部員不足に陥ったもののOBの指導や地域支援を受けて復活した姿が評価された。九州大会ベスト8と実力も申し分ない。投手陣は144キロ右腕の新川、伊波(勢)など充実。攻撃では機動力を絡めて戦う。
八戸西は野球部員がパラリンピック競技・ボッチャに取り組み、特別支援学校でストレッチを教えたりボッチャのボールの修繕などに務めたことが評価された。大黒柱はエースの福島。188cmの長身から最速143キロの直球と縦スラやフォークを投げ込む。東北大会ベスト8の原動力となった。
互いに好投手を擁するだけにロースコアのゲーム展開が予想される。流れを変えるのはミスと四死球か。

具志川商(初出場)
沖縄県うるま市、県立
1977年に前原・石川・宜野座の商業科を統合して創立。4つの学科に別れて専門性を深めている。

八戸西(初出場)
青森県八戸市、県立
創立は1975年。普通科とスポーツ科学科を設置する。
主な卒業生に中村渉(元日本ハム)、斎藤寛仁(声優)、高森美由紀(小説家)、下山貴裕(B3金沢)

第2試合:福岡大大濠ー大崎

展望:秋季九州大会決勝戦の再現が初戦でいきなり実現した。
九州大会準優勝の福岡大大濠はエースの毛利に注目。最速140キロながらキレのある直球とツーシームで奪三振の山を築くサウスポー。新2年生右腕の馬場も宮崎商戦で1安打完封勝利をあげるなど投手層が厚い。
九州大会優勝の大崎は清水監督の指導の下、昨秋は快進撃を見せ、初めての甲子園の切符を掴み取った。テンポ良く投げ込む右腕の坂本が大黒柱だが、大濠戦で1失点完投勝利の新2年生左腕・勝本の成長も著しい。昨秋の勢いそのままに聖地でも躍動できるか。
ポイントは大崎の先発マウンド。エースの坂本か、大濠戦で好投を見せた勝本か。試合前のベンチワークから勝負は始まっている。

福岡大大濠(4年ぶり5回目)
福岡県福岡市中央区、私立
創立は1951年。バスケットボール部、剣道部、駅伝部、吹奏楽部なども強豪。
主な卒業生: 山下舜平大(オリックス)、坂本裕哉(DeNA)、浜地真澄(阪神)、川原弘之(ソフトバンク)、田代有三(元サッカー日本代表)、石津大介(J1福岡)、博多華丸(博多華丸・大吉)

大崎(初出場)
長崎県西海市、県立
1952年に佐世保工業高校崎戸分校と西彼杵高校大島分校が統合し設立。離島にある生徒数100人ほどの小規模校。
主な卒業生: 秋山浩志(NHKアナウンサー)、島袋信介(元サガン鳥栖)

第3試合:明豊ー東播磨

展望:九州大会ベスト4の明豊は京本・太田の二枚看板を堅守が支える。146キロ右腕の京本は188cmの長身から角度のある直球とチェンジアップを投げ込む。141キロ左腕の太田は巨人・太田龍の弟。こちらもチェンジアップを武器に三振を奪える。
21世紀枠の東播磨は新型コロナウイルス禍の中、ZOOMやLINEを用いたオンラインツールの活用が評価された。エースの鈴木が大黒柱。秋季大会では8完投。イニング数に迫る三振を奪い、チームを近畿大会出場に導いた。攻撃では機動力を絡める。
投手力では明豊有利か? 東播磨は接戦に持ち込みたい。

明豊(3年連続5回目)
大分県別府市、私立
創立は1908年。元は別府大附属高校で1999年に現在の明豊高校が開校した。卓球部、剣道部、女子バスケットボール部も強豪。
主な卒業生:今宮健太(ソフトバンク)、城島健司(元ダイエー・ソフトバンク・マリナーズ・阪神)、濱田太貴(ヤクルト)

東播磨(初出場)
兵庫県加古郡稲美町、県立
創立は1974年。陸上部、バドミントン部、ソフトテニス部、放送部が強豪。2017年に演劇部が最優秀賞を受賞した「アルプススタンドのはしの方」は2020年に映画化された。
主な卒業生: 上田美和(漫画家)、スパイシー八木(タレント)、黒木茜(馬術)

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