2020年Jリーグ戦力分析・湘南ベルマーレ編

湘南ベルマーレ

IN
若月大和(←桐生第一高校)
舘幸希(←日本大学)
畑大雅(←市立船橋高校)
三幸秀稔(←山口)
後藤雅明(←金沢)(レンタルバック)
馬渡和彰(←川崎)(レンタル)
石原広教(←福岡)(レンタルバック)
大岩一貴(←仙台)
谷晃生(←G大阪)(レンタル)
石原直樹(←仙台)
福田晃斗(←鳥栖)
岩崎悠人(←札幌)(レンタル)
茨田陽生(←大宮)
山田直輝(←浦和)(レンタル→完全)
堀田大暉(←福島)
中川寛斗(←柏)(レンタル→完全)
タリク(←スウェーデン・AIKソルナ)
ヒューエル・オリベイラ(←J.FC.MIYAZAKI)

OUT
秋野央樹(→長崎)(レンタル→完全)
フレイレ(→長崎)
山口和樹(→琉球)
山根視来(→川崎)
神谷優太(愛媛→湘南→柏)
和田響希(→ラインメール青森)(期限付き移籍期間延長)
鈴木国友(鳥取→湘南→北九州)(レンタル)
福島隼斗(→福島)(レンタル)
真田幸太(→奈良クラブ)(レンタル)
野田隆之介(→京都)
松原修平(→群馬)
菊地俊介(→大宮)
小野田将人(→今治)(レンタルバック)
秋元陽太(→町田)(レンタル)
杉岡大暉(→鹿島)
山崎凌吾(→名古屋)
新井光(→鳥取)(レンタル)
端戸仁(→東京V)(レンタル→完全)
キムミンジュン(→福島)(期限付き移籍期間延長)
ヒューエル・オリベイラ(→FC大阪)(レンタル)
若月大和(→スイス・FCシオン)(レンタル)
トカチ(→福島)(レンタル)

寸評
曹貴裁前監督のパワハラ問題で揺れた昨季はJ1参入プレーオフ決定戦で辛くもJ1残留を勝ち取った。クラブ史上初の3年連続のJ1に挑む今季。だが、オフシーズンは毎度の如く入れ替わりの激しいものとなった。
主軸だった山根、杉岡、山崎、主力級の秋元、野田、菊地等チームを支えてきた選手が次々と新天地へ飛び立っていった。彼らの穴は大きい。しかし、補強面は決して悪いものではないはずだ。
山根と杉岡が抜けた最終ラインとWBには馬渡と大岩が新たに加わった。また、福岡から復帰した石原(広)は昨季J2で37試合に出場し大きな経験値を獲得した上で戻ってきた。鈴木冬一の成長も著しく、ポジション争いは激しいものとなりそうだ。
GKには復帰の後藤に加え福島の守護神・堀田、G大阪U-23での経験豊富な谷が加わり、昨季終盤に出場機会を勝ち取った富居とポジションを争うことになる。
前線では完全移籍に切り替わった山田、中川が残り、茨田、岩崎と個性的な面々が揃う。
そして、何と言っても補強の目玉は次にあげる3人だろう。
1人目は三幸。レノファ山口のパスサッカーを支える中盤のファンタジスタが満を持してJ1再挑戦。新生ベルマーレの象徴的存在になりそうな印象だ。
2人目はタリク。昨季の湘南に二桁得点者はいない。現役ノルウェー代表のFWには点取り屋としての大きな期待がかかる。
そして、3人目。驚愕の復帰劇を見せてくれた石原直樹だ。大宮、広島、浦和、仙台とJ1で確かな実績を積み上げた男が12年ぶりに緑と青のユニフォームに袖を通した。J1で65得点を積み重ねてきた稀代のストライカーは古巣でどんな輝きを見せてくれるのだろうか。
とにもかくにも山崎の抜けたCFの穴だけは何がなんでも埋めなければならない。誰がその役目を担うのか、はたまた戦術を変えるのか。始動から指揮をとる浮嶋監督の手腕が問われる。
昨季直面した問題を乗り越え、生まれ変わったチームを全ての人に見せる。今シーズンのベルマーレはチームとして大きな分岐点に立っている。彼らの行く末はどんな結末をもたらすのか。既に錨は上げられている。