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第94回センバツ高校野球決勝戦展望

決勝戦:近江-大阪桐蔭

 近江は延長戦の末に劇的なサヨナラ3ランで初めての決勝戦進出を決めた。バントが上手く決まらなかった点は反省材料だが、守備面は無失策で粘りチーム全体で大黒柱の山田を支えている。
 心配なのがその山田。球数制限により決勝戦では116球しか投げられない。今大会控え投手の登板はなく、投手陣に不安が募る。また、左足に受けた死球の影響も気になるところ。良くも悪くも山田のチームだけに、決勝戦は総力戦体制を敷けるかがカギとなる。
 優勝した2018年以来の決勝進出となった大阪桐蔭は、準決勝でも猛打を披露。13得点の完勝で、松尾にもようやく当たりが生まれた。
 注目したいのはチーム本塁打数。1大会でのチーム本塁打数はPL学園の8本が最高だが現時点で7本。決勝戦の大舞台で記録の更新にも期待がかかる。
 先発は2年生左腕の前田が予想される。重圧のかかるマウンドだが、強気に内角をつく投球を見せることができれば流れを簡単には明け渡さないはずだ。
 奇しくも昨夏に続き近畿勢対決となった決勝戦。また昨夏対戦した際には近江が逆転で大阪桐蔭に勝っている。近江が滋賀県勢初の優勝旗を手にするか、それとも大阪桐蔭がリベンジを果たし4度目の頂点に立つのか。注目の一戦は31日12:30開始だ。

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