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第94回センバツ高校野球6日目展望

第1試合:鳴門-大阪桐蔭

 1951年春優勝経験のある鳴門は、エースの冨田が大黒柱。最速142キロ左腕は秋季大会42回を投げて45奪三振、防御率0.86と圧巻の成績を残した。明徳義塾戦で延長11回2失点完投とスタミナも充分。打線は三浦、前田、藤中の中軸の前にランナーをためたい。
 春3度夏5度優勝の大阪桐蔭は明治神宮大会覇者として挑む。最速147キロ右腕の別所、最速143キロ右腕の川原、長身左腕の川井、最速145キロの1年生左腕・前田と好投手を複数擁する。打線も丸山、田井、松尾、海老根など超強力。昨春昨夏の悔しさを晴らすため、春4度目の頂点を狙う。
 冨田と大阪桐蔭打線の対決は見もの。ただ、まん防の影響もあり、鳴門は練習試合を積めずに挑む形。調整面でも大阪桐蔭が圧倒的に有利だが、果たして……。

鳴門(9年ぶり9回目)
徳島県鳴門市、県立
四国大会準優勝
主な卒業生: 板東湧梧(ソフトバンク)、河野竜生(日本ハム)

大阪桐蔭(3年連続13回目)
大阪府大東市、私立
近畿大会優勝
主な卒業生:中村剛也(西武)、中田翔(巨人)、浅村栄斗(楽天)、藤浪晋太郎(阪神)、藤原恭大(ロッテ)、根尾昂(中日)、阿部浩之(J1名古屋)、三浦弦太(J1G大阪)

第2試合:浦和学院-和歌山東

 浦和学院は初戦で宮城が完封勝利。制球、球威共に申し分ない投球だった。この試合でも先発が予想されるが、金田が先発に抜擢される可能性もある。先発マウンドの行方に注目。
 打線は大振りが目立ち、ポップフライを打ち上げる場面が多かった。相手の麻田投手は技巧派のサイドハンド右腕だけに、よりコンパクトに振り抜く意識付けが必要となる。
 和歌山東は延長11回にたたみかけるような攻撃で甲子園初勝利を挙げた。ただ、相手の浦和学院は倉敷工以上に投手陣が豊富。守りで後手に回らないことが流れを引き寄せるために重要だろう。麻田の投球が大きなカギを握りそう。初戦同様接戦に持ち込みたい。

第3試合:九州国際大付-広陵

 互いに強力打線が持ち味だが、初戦の打撃結果は明暗が分かれた。九州国際大付は打線の復調が求められる。広陵は相手エースの香西を早めに攻略したいところだ。
 注目は新2年生4番対決。九州国際大付の佐倉は気負いすぎる場面も見られ無安打。しかし、サヨナラの犠牲フライを決めてみせた。広陵の真鍋はバットコントロールの上手さを見せて3安打1打点と結果を残した。両者の出来が結果に直結しそうだが、果たして……?

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