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第94回センバツ高校野球2日目展望

第1試合:広陵-敦賀気比

 センバツ優勝経験校同士の対戦。
 3度の優勝を誇る広陵は1年生4番の真鍋に注目。高校通算10本塁打の左のスラッガーは秋季大会で出場選手中トップの打点数を叩き出した。他に通算14本塁打の内海、最速143キロ右腕の森山、最速146キロ右腕の松林など粒揃い。
 2015年優勝校の敦賀気比は、昨春昨夏も経験した上加世田が4番エース主将として戻ってきた。最速144キロ右腕は打っても勝負強い打撃とパンチ力が持ち味。捕手の渡辺とは中学時代からバッテリーを組んだ間柄。打線は濱野、河合、春山、石原と上位から好打者が並ぶ。
 上加世田と真鍋の対決が1番の見どころ。広陵の力のある投手陣が敦賀気比打線をどこまで抑え込めるかがカギになりそうだ。

広陵(3年ぶり25回目)
広島市安佐南区、私立
中国大会優勝
主な卒業生:野村祐輔(広島)、小林誠司(巨人)、福田周平(オリックス)、佐野恵太(DeNA)、有原航平(レンジャーズ)

敦賀気比(2年連続9回目)
福井県敦賀市、私立
北信越大会優勝
主な卒業生:内海哲也(西武)、吉田正尚(オリックス)、平沼翔太(西武)、西川龍馬(広島)

第2試合:長崎日大-近江

 長崎日大は中軸に破壊力ある打者が並ぶ。主将の河村を中心に松尾、百武、白川とクリーンアップは揃って秋季大会好調だった。投手陣は種村と川副の継投が必勝パターン。
 急遽出場が決まった近江だが、昨夏は大阪桐蔭を逆転で破るとベスト4まで駆け上がる快進撃を見せた。その立役者となった二刀流エース・山田は今年も健在。最速148キロ右腕は主将となり、投打の要として成長ぶりを見せつけたい。
 山田と長崎日大クリーンアップの対戦が1つの見どころ。経験では近江が上回る。長崎日大は継投のタイミングが勝敗を分けそうだ。

長崎日大(23年ぶり3回目)
長崎県諫早市、私立
九州大会ベスト4
主な卒業生:大瀬良大地(広島)、森保一(サッカー日本代表監督)、吉崎観音(漫画家)

近江(4年ぶり6回目)
滋賀県彦根市、私立
近畿大会ベスト8
主な卒業生: 植田海(阪神)、京山将弥(DeNA)、土田龍空(中日)

第3試合:二松学舎大付-聖光学院

 度々好左腕を輩出してきた二松学舎大付は、今回もエースはサウスポー。背番号1を背負う布施は最速139キロながら制球力の高さが売り。直球と変化球のコンビネーションで打者を手球に取る。打線では高校通算18本塁打の瀬谷が軸。機動力も絡めて積極的な攻撃を見せる。
 聖光学院はエースの佐山が大黒柱。最速140キロ右腕は秋季大会63イニングで防御率1.00と抜群の安定感を誇る。打線はやや低調だったが守り勝つ野球で勝ち上がった。
 佐山が二松学舎大付打線をどこまで封じ込めるかが試合のポイント。終盤勝負に持ち込めば聖光学院にも勝機が出てくる。

二松学舎大付(7年ぶり6回目)
東京都千代田区、私立
都大会準優勝
主な卒業生:鈴木誠也(カブス)、大江竜聖(巨人)、秋山正雲(ロッテ)、初芝清(元ロッテ)

聖光学院(4年ぶり6回目)
福島県伊達市、私立
東北大会準優勝
主な卒業生:歳内宏明(元ヤクルト)、佐藤都志也(ロッテ)、湯浅京己(阪神)、岡野祐一郎(中日)

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