内緒の話(栄光浴)

職場にチャキチャキして、姉御的な感じの女性がいる。とても良く気が付き、困っている人がいると真摯に話を聞いてくれる。傍から見るといい人で頼り甲斐が有る、そんな感じの人だ。ただ、最近その人に思うことがある。

「友達の友達が芸能人だ」「親戚が宝くじで百万円当った」「兄は某有名大学を出た」「友人の息子が有名進学校に受かった」「後輩がすっごく可愛くて…」

嬉しそうに、自慢げにドヤ顔で話されるんだけど、あなたの事じゃなくね?私は、すごいですねーとは言うが内心、だから何なんだと思う。正直ウザイ。

栄光浴。こういう事を言う人は、他人の栄光の光を浴びて自己評価を高めようとしているのだそうだ。裏を返せば、自分に自信が無いのである。その辺りに注目して観察すると、自分の事は一切話していないのに気づく。その人自身の事を聞くと、「私は〇〇で駄目だからさー」とか、「私は大した事無いのよ」など自己肯定感の低さが見られる。

一見人当たりがよく、堂々として、声が大きく、ハキハキしている人も自信がないのかと思うとホッとするような、少し同情するような…。頑張っているんだなと思う。

今までウザいなぁと思っていたけれど、なんだか愛らしくも感じてきた。

では、今日も栄光浴に付き合いますかー。

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