【学園ショートショート】禁断の復習Tシャツ
「はーい、じゃあ今日はここまで。今日のポイント、しっかり復習しなさーい!」
そう言って先生はスーツの上着を脱いだ。
下はTシャツ。
毎回、授業が終わると先生は上着を脱いで、その日の授業のまとめが書かれたシャツを晒す。
僕は目を皿のようにして、先生のTシャツを見つめる。
他の生徒も全員が血眼で見つめている。
当然だ。
スタイル抜群の美女、葛城先生の豊満な美ボディを包むTシャツから目を離せる男子生徒などいない。
教室を一回りして、葛城先生は上着に手をかけた。
「あ、先生。ちょっと確認したいところがあるんでもう一周お願いしていいですか?」
「えー? もうしょうがないなあ。じゃあもう一周だけよ♡」
・・・・・・・
「なーんて、授業だったらしっかり内容が頭に入ると思うんだよなー」
「バカじゃねーの? そんなの○っぱいに気を取られて内容なんて入ってくるわけないじゃん!」
ゲラゲラと笑い転げていたクラスメートの声がピタッと止み、全員が僕のまわりからサーっと離れて行った。
背中に悪寒を感じて振り向いた僕の頭上に……
葛城先生の強烈なかかと落としが決まった。
完
たらはかにさんの募集企画「#毎週ショートショートnote」参加作品です。
お題は「復習Tシャツ」。
お久しぶりの投稿です。
エロスとバイオレンスに彩られた、教育問題に深く切り込む問題作になったと自負しております。
ぜひ、感想お寄せください。
😤
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