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MOTサテライト 2017秋

(2017年に書いたものを再掲します。) 現在休館中の東京都現代美術館は、建物という枠から解放された。清澄白河のまちの中に点々とある展示は、彼がまちなかを散歩した跡のようだった。 MOTサテライト2017秋は、清澄白河エリア、東京藝術大学アーツ・アンド・サイエンス・ラボにて10月7日から11月12日(木・金・土・日・祝)まで開催されています。テーマは「むすぶ風景-Connecting Scapes」。 関連プログラムの1つである、ミリアム・レフコウィッツ氏による参加型パフ

    • 黄金の時間

      「黄金の時間」と呼んでいる時間があります。一日に一度、日が沈むちょっと前の時間に少しだけ経験できる時間のことです。 「黄金の時間」になると、研究室から見える建物の色がオレンジ色になります。その時間になると、じわーーっと、明るくて、強くて、暖かい色の光が建物を照らします。 「黄金の時間」はすごく短いです。色が変わっていく様子が目で見ていても分かるくらい、じわーっと明るくなりオレンジ色に。そして、すーっとすみれ色に、灰色に、そして暗くなっていきます。そのとき私は、地球が動いて

      • 2017/10/17

        今年も、気づけばオリオン座が見える季節になっていた。 「オリオン座だよ」「ほんとだ」 こういう会話をいつかきっとしたのだろう。幼い頃、父は星座盤をくれたりプラネタリウムに連れて行ってくれたりしたから、星座の形も知っていたし、オリオン座のこともたぶん、知っていた。 でも、「ほんとだ」なんて嘘だった。私が本当にオリオン座を見たのはもっとずっと後のことだったから。今住んでいる家に引っ越した後の話だから、10歳ぐらいの時の話だろうか。初めてオリオン座を目にした時は、想像していたよ

        • <コロナ禍での国際郵便>国際eパケットでイギリスに荷物を送ってみた!

          2021年12月上旬。 新型コロナウイルスの新しい変異株「オミクロン株」が各国で確認され始め、日本では水際対策の強化が話題となっていたちょうどその頃、 イギリスに国際郵便で荷物を送ってみました! 今回は私にとって初めての国際eパケットでした。前回は手紙が行方不明に…(泣)。 「今回こそは確実に届けたい!」と思ったのですが、手続きもなかなか難しく、どのくらいで届くのかの情報も少ない…。 ということで、今回の私の体験談を書き残しておくことにしました。 荷物がどのくらいで届いた

        MOTサテライト 2017秋

          歌を歌うことと抜き書きをすること

          高校時代、私は合唱をする部活に所属していました。 朝、練習をするために8時くらいに登校して、昼休みに練習するために昼ごはんを早弁して、授業が終わったらまっさきに音楽室へ行く。そんな毎日を送るくらい、夢中になっていました。 高校を卒業してからは、そこでの仲間と歌うことはほとんどありませんでしたが、確か大学3年生のときにOGが現役の子たちの演奏会に出る機会があって、久しぶりに母校の合唱団で歌う機会をいただきました。 そのとき、ふと思ったのが、 ある人が書いた言葉に、ぜんぜ

          歌を歌うことと抜き書きをすること

          日記としての手紙。空気としてのノート。

          昔、こんなことを言われたことがあります。 「世界とか他の人に対して表現したいこととかないの?」 ないです。そんなもの。 でも時間が経つにつれて自分は変化していき、もう戻れなくなるということを知っているから、 日記を書くんです。未来の自分宛の手紙として。表現したいものとして。 これがわたしの答えでした。 noteを書く今の気持ちは、きっと当時の気持ちとはちょっと違います。でも、それってなんだろう…。今も特に表現したい、伝えたいとは思っていないのは変わらないけど、わかち

          日記としての手紙。空気としてのノート。

          境界が気になる

          玉ねぎの皮をむくとき 1週間育てた豆苗を切るとき 氷が溶けていくのを見るとき ある日突然歯が欠けてしまったとき 秋が冬になるとき 境界はたくさんあるけれど、見えない! そんな境界たちが、気になる。

          境界が気になる

          味わって食べてますか

          こんにちは。はじめまして。 今日は、ちょっと思いついたことを書いてみようと思いました。話の一貫性とか論理性とかは、ちゃんとないです、たぶん。 ごはん、味わって食べてますか? 音楽、味わってきいてますか? 本、味わって読んでますか? 私の答えはというと、全部NOです。 いつからかしら。Twitterのタイムラインを眺めるみたいに、目の前のものを味わわなくなってしまいました。 たぶん、唯一味わっている時間は、文を書いている時間だけです。 詩人になりたいわけでもないのに

          味わって食べてますか