夢想家

喋る言葉を持たない僕と
君は話してくれるだろうか
語れる夢を持たない僕と
君は話してくれるだろうか

春の隅っこで
ブランコに乗って
ゆらゆらと
陽の沈むまで

行く宛持たずに彷徨う僕と
君は歩いてくれるだろうか

吹けば飛ぶようなこの僕に
差し出せるものなど何も無いのに

春の隅っこで
花筏に乗って
ゆらゆらと
陽の沈むまで

道端の小さな花と目が合った
肩を竦めて笑って見せた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?