カンヅメてもらったら原稿がはかどりすぎた8つの理由
某版元さんの会議室で3日間32時間閉じこもって今年4月に出版予定の書籍の第1稿を脱稿してきました。
イラストが多い本なので文字数は少なめ、とはいえ、予定の3日間で書ききれてよかったです。
そして、私の場合、カンヅメてもらったら、ものすごく原稿がはかどるということがわかったよ。
とてもよい経験をさせていただいたので、ほかのライターさんにも参考になるかなあと思って、カンヅメ、ここがよかったを書き残しておこうと思います。
1)寝れないこと。
わたしの場合、原稿の書き方に悩んで筆が止まるということはほとんどなく、筆がとまるときは眠いときオンリー。
だから、寝れない場所で書くとそれだけで突然原稿が進む。
ときどき編集さんと雑談できたのも、ブレイクになってよかったです。
ちなみに一度も睡魔はやってきませんでした。
2)ほかの仕事はしないと覚悟を決めれること。
普段家で仕事をしてると、次々とメールが来て、そのつど仕事の優先順位を変えてしまうのだけれど、カンヅメってる間は、この原稿以外はやらないと決めていたので、集中できた。
ただ、もちろん他にも急ぎの原稿はあったので、それらは、朝10時の集合前と、夜22時の解散後に書きました。
3)食べたり飲んだりに制限がかかること
もともと執筆のときは食べると眠くなるので朝も昼もほとんど食べないのですが、出版社さんにこもると、お茶をいれるとか、そういったキッチンに立つ行為すらないので、飲食にがっつり制限がかかってよかったです。
ビルのとなりのコンビニで、朝とお昼に飲み物とおつまみを買いに行ったくらい。
とくに土曜日は編集さんのパスがないと外にも出られなかったので、余計こもりやすかった。
4)原稿に迷ったらすぐに編集さんに相談できたこと。
今回は特に、テープ起こしがほぼ機能しないタイプの(身体性に直結した分野だったので、テープ起こしを聞いてもほぼ意味がわからない)取材だったので、書きながら記憶が曖昧だったところを全部編集さんに確認しながら書けたことが大きかった。
自分一人で調べながら書いていたら2倍近く時間をロスしてたと思う。
細かいことでいうと、この単語、閉じますか?開きますか?(漢字で書くかひらがなで書くか)なども、そのつど相談できてらくちんでした。
5)書いた原稿をすぐにチェックしてもらえたこと。
はじめてお仕事させていただく編集さんだと、どういう書き方がいいかな、どんな原稿を求めてらっしゃるかなと、いろいろ考えるものです。
だけど、今回は、はじめにを書いたところで、とか、2日目終わったところで、とか、そのつどざっくりとした原稿を読んでもらって、大きく方向性がずれてないかを確認してもらいました。
これが実はすごく助かって、そうそう、この感じで書いてくださいと言ってもらえたのは迷いがなくなってさらにスピードアップできました。
6)書きながら書籍全体の相談もできたこと。
書いているうちに、以前話し合っていたよりももっとたくさんイラストが入ってもいいんじゃないかなあ、という気持ちになり、そんなご相談もできました。
どれくらいイラストが入るかをイメージできると、文字数もイメージしやすいし、原稿もすごく書きやすくなりました。
7)著者さんへの追加取材をその場でできたこと
書いているうちに根本的な疑問が生まれ、それをクリアしないと前に進めない状況になったのですが、それを編集さんにお伝えしたら電話で追加取材してもらえました。
著者さんへの連絡は基本的に編集さんを通してしかやらないというルールがあるので、こういうときに編集さんに即座に相談できるのはとてもありがたかったです。
8)言い回しの意図をお伝えできたこと。
脱稿した原稿を納品するときに、ひょっとしたらこういう言い回しをしたところが気になるかもなのですが、一応、こういう意図で書きました。気になりましたら、調整お願いしますとお伝えすることができたこと。
だいたいこういうのは、納品メールに書くのですが、細かく長文になってしまうので、口頭で伝えられると時間も短縮できるし誤解もなく伝えられるなあと、感じました。
以上、カンヅメよかったリストでした。
できることなら、これから全部この方法で書きたいと思うくらいよかったです。
ではまた、ぐっぱい。
「女の運命は髪で変わる」
日経WOMANさんに取り上げていただきました。これもそういえばホテルにこもって書いた本だったなあ。
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