里山わびすけ 森林整備編②

みなさま、この写真を見て、違和感感じませんか?



わたしは地上20メートルくらいありそうな杉なのに、
なんでこんなに根っこが短いの?
根っこが張って、土を留めてくれているのではないの??
学校でそう習ったような気がするんだけど~
と素朴な疑問を感じました。

坂田先生(あとで紹介します)に聞いたところ、
「挿し木は直根が生えないからね~」と
常識のように教えてくれましたが、私は初めて知りました。

戦後の植林政策で大量に植えられた杉・ヒノキは、
「挿し木」で植林されており、
種から育てた苗ではないのが一般的です。
種から育てるより挿し木で育てたほうが成長がはやく、
はやく木材として出荷できるというのが人間の都合でした。

実は「挿し木」で育つ木というのは直根が生えない、
つまり地下に深く生えていく根がないので、土を留める力が弱い。
日本各地で起きている山の土砂崩れは、これが原因のひとつだそうです

山は何故崩れるか。 | 森から学ぶ家づくり | 自然素材の新築・リフォーム|フォレスト・ハウス/大阪市 (forest-house.co.jp)
このサイトの説明がわかりやすかったです。


戦後の植林政策で、人間の都合で山の木を一掃して
杉・ヒノキを挿し木で植林し、
その後の社会情勢の変化で、
本来ならば適度に間伐をして丁寧に管理していくべき山を
木材は海外から安く輸入するようになり、放置した結果、
土砂崩れが起こるようになったみたいです。
生まれる前のことだし知らんかったなぁ。。



当時は「50年後100年後の世界を考えて」
みたいな思考はなかったと思うんです。
戦後でみんな生きていくのが大変だった時代、
そのときの最善と思われた政策で国が動いてきたと思うのですが。
これから私たちが何か決めるときは
可能であれば、50年後くらいを想像して、
「本当にそれでいいの?」と一度立ち止まって考えることが必要と思いました。(考えてもわからないことも多いんですけども)






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