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生き物がいる場所の探し方~カブトムシクワガタ編~

※なるべくちいさなこでもわかるようにかきますが、漢字はつかいます。わからないところはしらべたり、おとうさん、おかあさんにきいてください。
この記事では昆虫、特にカブトムシクワガタの探し方を解説します。
実のところ、コツを教えろと言われれば経験と勘なのですが、なるべく言語化していきたいと思いますので夏休みに向けてぜひ読んでいってください。

地図から大まかに場所を探す

今回はグーグルマップでの方法を解説していきます。昔の本だと地図記号や高さの情報から場所の雰囲気を読み取っていたりしますが、今はグーグルマップで空からの写真も見られるし、ストリートビューでより詳しく見ることもできるのでかなり簡単になりました。
※採集地の公開を避けるため知られても問題ない場所や採集禁止の場所の画像を使っています。

1.とりあえずいそうな場所を見つける
生き物はどこにいるのか?食べ物と家がある場所です。ということで、クワガタやカブトムシにとって居心地のいい環境はこんな感じの場所です。
・周りにたくさん木があったり、川が近かったりしてあまり乾燥していないところ
・幼虫のえさになる腐った落ち葉や木があるところ
・成虫のえさになる樹液や果物があるところ
・木の中でもコナラ、クヌギ、(ヤナギ)があるところ
では、これらがありそうな場所を航空写真から探すと
こんな感じになります

はい、よりによって冬でした。ただ、拡大してもらうとわかると思いますが、落葉して枝だけになっている木がいくつかあります。上で書いたクワガタやカブトムシが好む木は落葉樹なので冬の写真だとこのように枝だけになっています。

夏の場所の航空写真はこんな感じです。他の木も混じっていますが、この中でも少し濃い色の木がクヌギです。

2.現地の様子を確認する
なんとなくよさそうな場所を見つけたら、ストリートビューを使って現地の様子を確認しましょう。

ちなみにここはいません

クヌギの写真を代表として貼りますが、こんな感じの木があれば当たりです。クヌギ以外の木にもクワガタやカブトムシは来るし、虫によって好きな木が違ったりするので図鑑などで調べるか、詳しい人に聞きましょう。
逆に良いかな?と思ってもクワガタやカブトムシが好きな木がなければそこにはいないので、もう一度からやり直しです。

とりあえずはずれの例として桜(ソメイヨシノ)を貼っておきます。

現地に行ってみる

実際に現地の様子を確認します。この時は昼間行くようにしましょう。また、許可が取れていない私有地は避けるようにしてください。
現地で確認することはそこに虫がいそうかどうかと安全面です。下にポイントを書きます。
虫がいる場所のチェックポイント
・虫が好きな木はあるか
・周りは乾燥していないか
・下に落ち葉は落ちているか
・樹液は出ているか(酸っぱい独特の香りがします)
・樹液に虫は集まっているか(もしかしたら昼間でも狙った虫がいるかもしれません)

安全性チェックポイント
・蛇やハチなどの危険な生き物はいないか(虫がいる場所にハチはよくいますが、巣などがあれば避けましょう)
・安全に入ることができる環境か(道がない場所や崖が近い場所はおすすめしません)
・自分の服や道具で大丈夫か(長袖長ズボンに虫よけスプレーは必須です)

このあたりのことを昼間にチェックして、クワガタやカブトムシが多く出てくる時間に備えましょう。

実際の採集

採集に行く

実際に採集に行きましょう。下に持ち物をリストにしておきますが正直一番必要なのは懐中電灯です。ほかは現地で代わりのものを見つけたりもできますが、懐中電灯がないと場合によっては真っ暗闇を歩くことになるので、できればしっかりとした製品を買いましょう。
絶対に必要な持ち物リスト
・懐中電灯
・入れ物(虫かごなど)
・虫取り網
・闇に立ち向かう勇気(もしくは同伴者)

虫を見つける

昼間に見つけた木を巡って生き物を探します。いないように見えてもこのような木の隙間に入っていることもあるので慎重に見ましょう。

最近ではLEDが多くなりあまり期待できなくなりつつありますが、街頭や自動販売機、近隣のコンビニなど明るい場所があればそこも見ていくと光によってきていることがあります。

観察する

クワガタやカブトムシを見つけたら少し観察してみましょう。彼らの生態などが見られるかもしれません。また、観察する際は生き物だけでなく周りの環境も一緒に見ておきましょう。このような経験を積み重ねることで生き物を見つけることが上手になっていきます。

持ち帰る

クワガタやカブトムシを見つけて家で飼う場合や標本にしたい場合持ち帰る必要があります。この際、注意する点は
・ひっくり返ったときに起き上れるようにする
・喧嘩をしないようにする
この二つです。
この二つは周りにある木や落ち葉をたっぷり容器に入れて持ち帰ることによって解決できます。
下の画像のような仕切りが付いた容器を使っても便利です。

おわりに

今回はクワガタやカブトムシの採集について基本的なことを書きました。厳密に言うともっといろいろありますし、いろいろなトラップもあったりしますが、最低限、この記事に書いたことを覚えておけば採集は行えるのではないかなと思います。
もし、困ったことや同行してほしいみたいなことがあれば僕の方で案内していたりもするのでご相談ください。


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