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ならいごとの旅

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世界の小さな村を訪ね、保存食や手仕事など昔ながらの知恵を学ぶ旅の記録
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#旅行

いまどきのチャイナ(2)セキュリティチェック

これ、結構めんどくさいのですが、電車、地下鉄の全ての駅、バス乗り場に入るにも全部荷物チェックがあり、その度X線を通さないといけません。 地下鉄乗り場なんて、混んでるし、並んでるし。というわけで、これがめんどくさいからか、中国人は、カバンを持たず、手ぶらで携帯だけ持ってる人が多いのです。ほぼキャッシュレス生活で、財布もないから、手ぶらでいけるのでしょうか(?)。カバンがないと、セキュリティチェックのために列に並ばずにすみ、移動がとても快適です。 そして、高速バスや電車の駅で

ならいごとの旅 in 台湾(5)台湾茶を学べる素敵な農家たち

台湾の多様な茶のカタチには多様な楽しみ方アリ台湾の農家さんを訪ねていると聞かれるのは、「日本にいったらお抹茶の体験はあっても、煎茶の体験ができるところがない。日本人は抹茶しか飲まないのか?煎茶は楽しまないのか?」ということ。日本の茶道というと型となって伝わっているのですが、たしかに、抹茶以外の煎茶や玉露、かぶせ、碾茶など、多様な茶が味わえる茶館のような場所は少ないのではないでしょうか? 台湾では、茶芸館で茶を飲みながら寝転がってるひとがいたり、茶農家さんのところに遊びにいく

【中国フードツアー#05】武夷岩茶を学ぶ壁のない"暮らしのミュージアム"

たまに同行者募集してます食の旅。発酵食品や農家、陶芸家、尺八の演奏者など訪ね、茶園に泊まり込み、村の人たちと語り合い、飲み明かし(茶を)、全国から集う中国の茶業関係者たちとともに岩茶の合宿クラスを受ける。そして、岩茶のふるさとと言われる武夷山の岩山に登ってきました。 壁のない暮らしのミュージアム"無壁博物館"の活動大紅包評茶会での金賞農家でもあり、「壁のない暮らしのミュージアム」を提唱するメンバーでもある応紅さんの農場で3 日間滞在し、岩茶について学んできました。 「壁の

【中国フードツアー#04】福建客家土楼で学ぶ食の知恵

たまに同行者募集している食をめぐる旅。客家土楼編です。 参加を検討してくれていた方はこれまでにもあったのですが、なかなか都合が合わず、今回は初めて日本から同行者が来てくれました!! 客家の保存食が面白い。台湾に通っているときから、本場の客家の食のことを聞きたくてようやく実現。土楼に泊まり、糯米の酒を作ってる酒坊を訪問してきました。 土楼はアパートだと思っていたけど、むしろ街でした。 最大600人住んでいる土楼もあって、長がいる。みんな一族なのだ。 4階建になっていて、

【中国フードツアー #02】茶馬古道の山中で菌ハンターに出会った

今、雲南はキノコラッシュ。キロ8000円ほどになることもあるのだとか。 中国語でキノコを「菌子」といいますが、「良い菌あります」という看板を見かけたらそれは菌ハンターのお家。村のハンターたちが早朝から籠を背負って山へ出かけていくのです。 たいがい、菌ハンターはバイ族のおばあちゃん。村人は子供でもキノコを見分けられるという。菌ハントへ連れて行ってもらいました。 標高2000mで早くも息切れし、付いてゆくのに精一杯でした。 途中であったばあちゃんたちは、早朝から山のてっぺ

【中国フードツアー #01】 白族のおじい、おばあに学ぶ保存食の知恵

オランダの農大在学中、半年間ブータンの農村調査に携わったことがきっかけで始めた小さな村の持続可能な暮らしを学ぶ旅。毎年、数回、どこかの村へ聞き書きに出かけています。今年はブータンにいた時からずっと行ってみたかった雲南省へようやく行くことができました。 発酵食をテーマに白族のじいちゃん、ばあちゃんに聞き書きしながら料理を習う。干しチーズ、発酵パン、豆腐よう(こちらでは毛かび臭豆腐の油漬け)、豆豉、腌菜、などなど一緒に仕込みました。 なぜ雲南へ? 中尾佐助さんの「照葉樹林文化