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ならいごとの旅

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世界の小さな村を訪ね、保存食や手仕事など昔ながらの知恵を学ぶ旅の記録
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#海外

中国語の勉強方法(2)3つの通訳メソッドを使った上達方法

以前に、日本人が中国語を勉強するメリットについて書きました。日本人は漢字が読めるので、何も勉強してなくてもだいたい新聞が読めてしまいます。あとは、音を覚えるだけ。今回は、通訳者が使ってる3つの訓練を中国語に応用してみてみましょう。 通訳メソッドというと、ちょっと上級編に聞こえるかもしれませんが、けっこういろんな場面でできる語学の習得方法です。 ①クイックレスポンス ②シャドーイング ③リピート(リテンション) 紹介したいのはこの3つ。 順に見ていきましょう。 ①クイッ

英語で学ぶ発酵づくしの3日間 "The Art of Fermentation School"

3日間の発酵ワークショップ海外のヴィーガン料理教室とのタイアップ企画で、3日間にわたり基礎調味料の作り方や和食文化の基礎を学ぶ「発酵合宿」を開催しました。 「種麹と豆麹が買いたくて日本に来た」「豆麹はどうやって作るのか」「ネパールの納豆は糸を引かないが、日本の納豆菌は何が違うのか」「麹蓋はどこで買えるのか?」「pHをどう調節すればよい?」 マレーシア、ネパール、シンガポールの発酵マニアが集い、鋭い質問が飛び交う。メンバーたちは、3日間寝食をともにすればすぐに仲良しに。寝て

ならいごとの旅 in 台湾(5)台湾茶を学べる素敵な農家たち

台湾の多様な茶のカタチには多様な楽しみ方アリ台湾の農家さんを訪ねていると聞かれるのは、「日本にいったらお抹茶の体験はあっても、煎茶の体験ができるところがない。日本人は抹茶しか飲まないのか?煎茶は楽しまないのか?」ということ。日本の茶道というと型となって伝わっているのですが、たしかに、抹茶以外の煎茶や玉露、かぶせ、碾茶など、多様な茶が味わえる茶館のような場所は少ないのではないでしょうか? 台湾では、茶芸館で茶を飲みながら寝転がってるひとがいたり、茶農家さんのところに遊びにいく

ならいごとの旅 in 台湾(3)畑の中心で食卓を囲むひとびと

台湾で4年半前に始まった生産者とつながる畑の食卓イベントを主催するグループ「稻田裡的餐桌計劃-幸福果食」を訪ねて来ました。 幸福果食は4人のスタッフとボランティア(ここでは、「夢行者(夢を実践する者)」というそう)運営する農業支援の会社。 4年半を通じた活動で、台湾中の約300の農家とつながり、毎週どこかの農家のところでイベントを開催しています。 私が今回参加したのはそのイベントの一つでもあり、4年半前のイベントのはじまりとなった記念すべき地での晩餐会。 中山休閒農場に

ならいごとの旅 in 台湾(2)住み開きの種子博物館で植物とともに生きる暮らしを学ぶ

受け継がれるタネを訪ねる物語「たねはどうしていますか?」 旅先で畑仕事をしているおじいさん、おばあさんを見かけるとつい聞いてしまいます。きっかけはブータン王国で農業インターンをしていたときに見た種採りの光景でした。 きゅうりやなす、かぼちゃ、果実から取り出された色とりどりの種たちが桶に入れられ、ずらーっと並んでいました。トウモロコシは5種類、マメは10種類以上、用途別に使い分けしながら屋根裏に保存します。屋根の下は煙でいぶされるので、保存がきくのです。 じゃあ、にんじん

ならいごとの旅 in 台湾(1)薬草を学ぶ旅

アジアの農村で自然とともに暮らす知恵の聞き書きをしています。 前回記事では中国の発酵やお茶をテーマに書きましたが、多民族国家台湾の民俗文化も実に多様で面白いです。 原住民の暮らしと薬草薬草王国台湾でも特に薬草を生産しているのが台東。 原住民族が多い東は在来種の宝庫だったりします。 こちらの薬草園では、有機認証を取得している農園で200種類の薬草を生産し、商品加工をしたり、体験教育をしたりしていますが、とくに印象的だったのが、薬草バイキング! ここで提供されている薬草カ

【中国フードツアー#05】武夷岩茶を学ぶ壁のない"暮らしのミュージアム"

たまに同行者募集してます食の旅。発酵食品や農家、陶芸家、尺八の演奏者など訪ね、茶園に泊まり込み、村の人たちと語り合い、飲み明かし(茶を)、全国から集う中国の茶業関係者たちとともに岩茶の合宿クラスを受ける。そして、岩茶のふるさとと言われる武夷山の岩山に登ってきました。 壁のない暮らしのミュージアム"無壁博物館"の活動大紅包評茶会での金賞農家でもあり、「壁のない暮らしのミュージアム」を提唱するメンバーでもある応紅さんの農場で3 日間滞在し、岩茶について学んできました。 「壁の

【中国フードツアー#04】福建客家土楼で学ぶ食の知恵

たまに同行者募集している食をめぐる旅。客家土楼編です。 参加を検討してくれていた方はこれまでにもあったのですが、なかなか都合が合わず、今回は初めて日本から同行者が来てくれました!! 客家の保存食が面白い。台湾に通っているときから、本場の客家の食のことを聞きたくてようやく実現。土楼に泊まり、糯米の酒を作ってる酒坊を訪問してきました。 土楼はアパートだと思っていたけど、むしろ街でした。 最大600人住んでいる土楼もあって、長がいる。みんな一族なのだ。 4階建になっていて、