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ブラックジャック/感想(思い出込み)

小学生のころだっただろうか。
脚本家だった親父がブラックジャックの脚本を書くことになった。
それも「加山雄三のブラックジャック」
その準備のためにブラックジャックの全単行本が我が家にあった。

親父の書斎に忍び込んではブラックジャックを読み漁った。
小学生ながらにメチャクチャ面白かった。

そんなブラックジャックファンになった僕は
親父が書いた「加山雄三のブラックジャック」を見て超絶落胆した。
もう最悪だ!なんであの原作がこうなっちゃうの?
今思えば壮大なるパロディだったのかもしれないけど・・・。

そんな少年時代の体験もあり、今回のBJは全く期待しなかった。
ただ加山雄三よりは高橋一生のほうが見た目全然ブラックジャック先生だ。
その程度。だからオンエアでは見なかった。
だが、ある先輩から「森下佳子さんの脚本、なかなか良かった」と言われ
TVerで見ました。

ネットでは原作の冒涜などと言われていたようだが
昔、僕が見た「加山雄三のブラックジャック」の1000倍良かった。
もはや原作から離れて久しいからかもしれないが、
いくつかの名台詞が散りばめてあったことも、僕には逆に良かったのです。

法務大臣のバカ息子の身代わりの話もよかったし
鉄骨の下敷きになった子どもの話もよかった
そしてメインとなる獅子面病の話。
上手に紡がれていたのは森下佳子脚本の力だなとつくづく感じた。
ある種のバッドエンドも含め手塚治虫のエッセンスもあると思った。

少なくとも手塚治虫先生は合格を出してくれたのではないかと感じました。
コアなファンとしてはキリコが女性だったりご都合主義だったりすることが
お気に召さないことも良く分かりますが。

ただ、続編はやめようね。


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