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山小屋の一日を紹介するぜ!

こんにちは!
富士山八合目で1ヶ月働いている佐藤です。
山小屋バイトしようと思っている人は参考にしてね。

今回は早番の一日を見ていきます!

5時 起床

夜番の人と業務を交代します。店番をして、出発されるお客さんの注文(コーヒー、みそ汁などが多い)を受けます。
店番をしつつ歯磨き、洗顔、朝食などをします。

かんたんな朝ご飯

7時~9時 床直し、掃除

山小屋は7時にチェックアウトです。
「床直し」と言って、お客さんが泊まったベッドをきれいに戻します。
寝床の砂を払い、枕カバーを取り替えます。

床全体も砂っぽくなっているので掃き掃除をします。

秘密基地みたい

トイレは循環式のバイオトイレなので、トイレットペーパーを流せません。横のごみ箱に捨てるので、それらを回収してキレイにします。
ちなみにトイレを循環させるために軽油を荷揚げして発電しているので、めちゃくちゃ原価が高いです。


9時 ブルドーザー荷揚げ

だいたい2時間で掃除などが終わったころにブルドーザーが来ます。
富士山はブル道が整備されていて、日曜日以外は毎日ブルが荷物をもって上がってきます。
米、レトルトカレー、カップラーメン、水、燃料などなど、、。
熟練の運転技術で荷揚げしてくれるドライバーさんには感謝です。元ヤンっぽくてちょっと怖いですが。
たまにお菓子類が届くとスタッフから歓声が上がります。

はたらくくるま

9時半~12時 休憩

5時起きで少し眠いので二度寝したり、本を読んだりします。
note書くのはかなりいい暇つぶしになるので、PC持ってきて良かった、、。
この3時間の休憩は一人になれるので精神衛生上いいです。

12時半 昼ごはん


30分かからずさっと作れるものを作ります。
炒め物系が多いかな。
たまーに僕がめんどくさがって作らないときは、みんなでキムチと梅干しを食べます。「料理しろ!」と言われないのがとてもありがたい。

かりかりのベーコンがうまい

13時~16時 店番

ぼーーーっとしながら、景色を見ながら店番をします。本を読みつつ、たまにお客さんの対応、電話対応をします。
元気がある日は屋根にたまった土砂を下におろす作業(どかっぽり)をします。
でもぼーーーーっとしている日のほうが多いです。

16時 晩御飯準備、チェックイン

今晩泊まるお客さんが続々と来ます。お金を頂いて、宿のルールを説明して、寝床に案内します。たまに「私は二段ベッドの上がいい!」「男性となりは嫌!」「狭すぎ!」などと言われますが、なだめすかして納得させます。

ヒノキ材がメイン


17時 お客さんの夕食

業務用カレーと冷凍のハンバーグ、ポテサラを盛り付けてお米をよそいます。
水が有限なので使い捨て容器に盛ります。
お米は一日に六升炊くので、それだけでも重労働です。圧力炊飯器でふっくらと炊き上げます。

年季が入ってる。手前の棒は金剛杖に押す焼き印


19時 自分たちの夕食準備

最終チェックインが20時なので、ぽつぽつ来るお客さんをさばきつつ夕食を作ります。寒い日は煮込みやスープを、体調があんまりよくない同僚がいるときは脂分を控えて作るようにしています。
食べ飽きることがないように、塩味の付け方(塩、しょうゆ、みそ)や、加熱の段階、切り方などなどを変化させることでおいしく食べてもらっています。

AGENASU READY

19時半 夕食

お客さんが途切れたタイミングでご飯にします。
旨い旨いと言って食べます。お客さんが多い土日やお盆は時間がずれ込むことも。

人間関係が良好な小屋で良かった。

20時 ゴミ出し、トイレ掃除、消灯

すぐトイレットペーパーのごみがたまるのでトイレ掃除は一日2回です。
ゴミはまとめて2重にして倉庫に放り込み、水曜日にブルドーザーが回収しに来ます。回収の値段を決めるために、ごみの総重量を測って記録しておきます。

20時半 お風呂、就寝

赤ちゃんのおしりふきで全身をぬぐい、お風呂とします。気温が15度ぐらいで乾燥しているので、あんまり臭くならないのが救いです。
屋根裏部屋で風の音を聞きながら寝袋にくるまっておやすみなさい。

狭くて落ち着く。


ということで一日が終わりました。朝と夕方忙しいだけで、日中はのんびりとしています。これで食費0で日給11000円いただけるのは、かなり悪くないんじゃないでしょうか、、!
ただ高山病の危険もありますし、いるだけでハードな環境なのは確かかもしれません。
この記事が山小屋バイトをする人の一助となりますように!ではまた。


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