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自分に小ささを感じた話

まあタイトル通りの話なのだが
明日から実家に帰省する為に掃除をしていると
妹からLINEがきた。妹夫婦は今年は事情があり
帰省しないとの話だったが、やっぱり今年も
帰省しようかな?との持ちかけだった。
2年前に私達夫婦と妹夫婦が一同に集まった際は
とても盛り上がり、楽しい正月を過ごしたので
帰省自体は全く問題ないのだが
私の中で1番に頭によぎったことは
「いや、おせち…」だった。

私はおせちという存在が好きだ。
もともと料理の品数が多いことや、一度に色々と
食べられるものを好んでいるのでおせちも
毎年楽しみにしている。
今年は帰省することもあり、高島屋で今年初めて
注文した15年連続人気ナンバーワンのおせちを
すでに実家に指定日配達で送っていた。

おせち界隈では特別高すぎることはないが
お値段は約2万5000円、両親には数日間
お世話になることもあり、4人で食べるのだと
楽しみにしていたが妹夫婦が帰省となると
もちろん6人で分けることになる。
いや、うん、仕方ない、でも…2万5000円…
しかも6分割…。取り分が減る上に妹夫婦に
タダでやらなければいけないのか?!と
一瞬で頭を駆け巡る。

ケチケチしてんじゃねえよ、と気風のいいことを
思う自分と、嫌だ!分けたくない!金を払え!と
思う自分が天使と悪魔のように脳内で
大声で怒鳴りあっている。
ここで妹に帰省を促すとおせちについて
ずっと考えてしまう自分に負け、妹には
それとなく帰省を止めるよう伝え事なきを得た。
しかし妹は来月に出産を控えており
身軽な状態で会えるのは最後だったのだ。
頭では分かっているがどうしても
金と食い意地に敗北してしまった私は
小さい人間だ…という懺悔を年の瀬まで
働いて仕事納めをして帰宅した夫に切々と訴えた。
夫は「俺もそう思うし、いんじゃね?」と
言ってくれたがやはり罪悪感がありいまここに
ツラツラと言い訳を書いているわけである。

おせちをあげても後悔、あげなくても後悔。
スパッとお金払って!と言えればいいのだが
小さいやつだと思われたくない変なプライドまで
持ち合わせている。
全く我が事ながら全てに小ささと
気にしすぎる性格が出ているなと年の瀬まで
しみじみと実感する日になってしまった。

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