見出し画像

シングルマザー予備軍だった頃④

①から読む

〇思い出しても恐ろしい自分の狂気

当時の私は完全に“狂気”と言える状態でした。

足音が聞こえるだけでカーっとなる。

もうおかしくなりすぎて

直接的な言葉で
『この世からいなくなればいいのに』と

元々の私が口にすることを嫌ってきたような汚い言葉を
壁に向かって呪文のように唱えていたこともありました。
 
恋する乙女の“あなたを想うとキュンキュンするの”を
完全に真逆にしたようなひどい精神状態でした。

同じ家に存在している、気配を感じる
それだけでもう耐えがたかったのです。

多分誰が聞いてもドン引きで
自分で思い出しても

『ヤバいな…』という言葉しか出てきませんが

そのどうしようもない気持ちの持って行き所を失って
泣き叫ぶような奇声を発しながら

台所のシンクにあるプラスチックの生ごみ入れに
ナイフを突き立てて家を飛び出したこともあります。

『もう誰かアタシをここから消して』と
そんな気持ちで向かうところはファミレスしかなくて

妙に明るいファミレスで放心状態になりながら
ドリンクバーをすすっていました。

もうそこまで行くと
友達に『ねぇ聞いて』と言える範疇を
超えてしまっているんですよね。

流石に怖いと思われるかもしれない…
友達に身の危険を感じさせるかもしれない…って


受け付けない相手から離れてさえいれば
理性はバッチリ働くので

精神的に自分が落ち込むという意味では
なお、たちが悪いわけです。


当時これに関して私が感じていたことは

汚い言葉や感情を持たずに生きてきたつもりの
“自分の心を汚された”ということでした。

自分が相手から受けた扱いや
投げかけられた言葉に対してよりも何よりも

仮にも人間に対して消えてしまえばいいなんていう
非道な感情を“私の純粋な心に思わせた”ということに
憤りを感じていたのです。


なんだそれ、と普通は思いますよね。
でもそれが当時のすっかり狂気でしかなかった私が
感じていたリアルなのでした。

イメージを考えてもこんな話は表に出してはいけないと
ちょっとみっともないような
恥ずかしいような…と思ってきましたが

もし今現在そんな思いで日々を過ごしていて
誰にも言えなくて孤独な人がいるなら

自分だけじゃないと思ってもらえるだろうし

それを経て私の今があること。
そんな狂気の状態からでも
そこから脱出して心の在り方を整えることができれば
穏やかに幸せな気持ちになれることを

自分自身で証明できるとも思ったので

あえて醜い部分も書いています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?