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エビングハウスの忘却曲線を誤解していた話

エビングハウスの忘却曲線はよく使われる

エビングハウスの忘却曲線はよく使われます。

勉強がテーマではない、ビジネス書などの一般の本にもよく登場します。

使われ方は、日数が経過するとその分忘れるから、忘れないように早めに復習して、繰り返し復習しようという内容が多いと思います。

忘却曲線の名前からイメージできるとおりで、私もその内容で理解していました。

永田先生のブログで知った

下記の本を出版されている、永田式英語の永田先生のサイトの記事で知りました。

『日本語脳のまま英文がスラスラ読めるすごい英語読解術』(永田啓一著、KADOKAWA)

私も誤解していました。

注意すべき点は、このグラフは節約率を表しているだけに過ぎず、記憶量を表しているわけではないということである。つまり、20個の単語を覚え、24時間が経過すれば、そのうちの74%に相当する15個の単語を忘れている、というわけではないということである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%98%E5%8D%B4%E6%9B%B2%E7%B7%9A より

実験では、一度忘れた状態から覚えるまでの時間の「節約率」を表しており、記憶量を表しているわけではなかったのですね。

記憶量は実験で触れられていないことなので、記憶量の話として忘却曲線を使うと、誤りになります。

エビングハウスの忘却曲線を使う時には注意したいと思います。

まとめと雑談

有名なエビングハウスの忘却曲線の意味を私は誤解していました。
みなさんもご注意ください。

ところで、記事の内容とは関係がないのですが、私が子供のころは、炭酸はよくないイメージがありました。

炭酸で骨が溶けるので、体に悪いという実験の話が広まっていたと思います。

今では炭酸水は体によいイメージがすっかり定着しています。

私の実感としても、毎日炭酸水を飲んでも骨がなくなっている感覚はありません。

なんとなくイメージで実験の結果を使ってしまっていた、ということで炭酸の話も思い出したのでした。


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