其の五【わたしと落語と】ドラマ
落語を題材にしたドラマはいくつもあります。私が見ているだけでも宮藤官九郎さん脚本の『タイガー&ドラゴン』、漫画が原作の『昭和元禄落語心中』、落語家である立川談春さんのエッセイをドラマ化した『赤めだか』。大河ドラマの『いだてん』はオリンピックがテーマでしたが、落語も重要な役割を担っていました。その中でも私が特にハマったのは2007年放送開始、NHK連続テレビ小説『ちりとてちん』です!!!!(大声)
物語の主人公は何をやっても中途半端でネガティブな喜代美。福井から大阪に出てきた喜代美が仕事を干され酒浸りの落語家の下宿に住み込み、兄弟子たちとの出会いの中で自分も落語家を目指していく…というお話。実際の上方落語家さんである桂吉弥さんが出演・演技指導されていたこともあり、ドラマ内の落語のシーンは安心のクオリティ。落語のあらすじを説
明するシーンではキャストが時代ものの扮装をして登場し、ドラマの役柄とオーバーラップするという映像作品ならではの楽しさも。落語の筋書きと重ねた脚本のうまさにうなり、師匠役の渡瀬恒彦さんの存在感も素晴らしく、ライバルも敵役もすべてのキャラクターに光が当たって全員を応援したくなるドラマでした。
このドラマにドハマリした私は、ロケ地である大阪天満宮や繁昌亭、喜代美の出身地である福井県小浜市にも赴き、焼き鯖を買い、ドラマにも重要なファクターとして登場する『若狭塗箸』の工房で制作体験するなどしました。若狭塗箸の職人である喜代美の祖父のセリフ「人間も箸とおんなじや。磨いて出てくるのは、この塗り重ねたものだけや。 一生懸命生きてさえおったら…おっと文字数おあとがよろしいようで〜〜〜〜
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