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  • 炭酸ソーダの水荘|交換日記

    • 22本

    世界の終りと平成ノート・ワンダーランド|平成最後の五月雨が降る日、僕らは遺書みたいに濡れて空を見る。これは、僕らが書く交換日記だ。|ツイッターの文章書き達がnoteで描く珠玉のエッセイ集|#交換エッセイ集

最近の記事

あの頃の私へ

前の彼氏と別れる時の日記が出てきた。 懐かしかった 1年半前の事なのにもう何年も経ったみたいで今はもう笑って読んでた。 【9月3日】 今日で半年くらいかな でもA君とはもう1ヶ月くらいLINEも電話もしてない。 好きを数え切れへんほど聞いたし 寂しいって泣いた回数数知れず 電話した回数より出来ひんかった回数の方が多くて 幸せで笑う回数よりも寂しくて泣いた回数の方が多かった A君のLINEの返事もどんどん素っ気なくなった 私が甘えるから好きを沢山伝えてしまうからA君の中

    • 交換日記2(8)宝石の世界

      今回の実習でわたしは精神疾患を抱えておられる患者様と出会いました。 その方は周囲の人間に対しとても敏感にストレスを感じられる方でした。でも何かあったときすぐに言われる「私が悪い」。被害妄想だと看護師さんは言われる。でも悪いと感じる事は悪い事じゃない、妄想だと思われるのは理由があって、まず妄想とは訂正不能で強固な自信をもっていること。そしてそれが事実とは異なるから問題視される。 彼女はわたしに「わたしは統合失調症なんです」と言われた。精神疾患の方の大抵は自身が精神疾患で

      • 交換日記(8)世界の終りとその先の素敵

        去年の夏に出会った患者様の話をしても良いですか その方はね、目が見えない方だった。 そしてその患者様は素敵なことばかりをいう方だった。 「目が見えないから耳や鼻がよく効くようになった」「不便ではあるけれど、ちっとも不幸じゃないわ」「私は沢山幸せになれた。あの人(旦那様)のおかげでね、」って笑ってくださる方。 ある日に私と患者様で好きなものの話になった時に「春が好き」と答えられた。風が1番気持ちがいいからだそう。私は星が好きだからそう答えると「星は綺麗?」って。 私は一

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