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『メモの魔力』(前田裕二)を読んで。

 情報をアイデアに変える。自分を客観視して理解する。そして人生のコンパスを手に入れる。メモの魔力について。本書の感想を以下に書きます。

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 はじめに言います。今回の感想文は【閲覧注意】です。申し訳ないですが、酷評、辛辣な感想になっています。

 前田裕二氏の本では『人生の勝算』がお勧めです。こちらはまだ前田氏を知る前、何気に本屋で見つけて虜になり、そのまま30分立ち読みした挙句、購入した本です。前田氏のひととなり、経歴が書かれています。

 今回の本の感想を率直に言うと、あまり気付きが得られない本でした。「2019年一番売れたビジネス書」「100万部確実!」という呼び名を知っていたので、確かに読む前のハードルは上がっていました。よく売れたという功績はあれど、内容はそんなに?でした。

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 本書引用
・ファクト → 抽象化 → 転用
・話がうまい人は、まとめ力がある
・抽象化とは本質を考えること
・レトリックとアナロジー
・メモで自分を知る【自己分析1000問】
・西野、堀江、箕輪
・18時間の仕事、寝る前の1時間の振り返り
・メモの本質はノウハウではなく姿勢

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 少し失礼な言い方ですが、「前田氏はあまり本を読まない人かな?」という印象を抱きました。幼少期の経歴からも、おそらく即結果に繋がる実行を旨としていたように思います。動画などで見る印象も「受け答えは早い」というもので、深さではありません。

 自分が本を読む理由に、本質的なことを理解するという欲望があります。表面的なものはやはり軽いです。「easy come easy go」であり、先日述べた「すぐに役立つ知識は、すぐに役立たなくなる」という哲学です。

話はズレますが「頭がいいとは何か?」は自分がよく考えるテーマで、
①勉強ができる
②人の気持ちがわかる
③物事の本質がわかる   という3つで考えています。

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 本書の要点は、「ファクト → 抽象化 → 転用」この一文です。noteや動画発信をやってる人なら、アウトプットする際に既に考えていることだと思います。「自分が思ってることを伝える(現実化)にはどうしたらいいのか?その本質(抽象・タイトル)は?」という発想です。

 そういう意味では本書は、ビジネス書というより、それ以前の学生向けなのかもしれません。インプット(メモ)とアウトプットの入門書のような。【自己分析1000問】も、就職活動にはもってこいです。

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 自分はもともとメモ魔です。学生時代は教卓のど真ん前でガリガリがり勉をやっていました。就職してからも、偉い人の有難い話、に愚直にメモを取るタイプです。今でも部屋にメモは欠かしません。ただ著者が行う「1時間の振り返り」ここは弱い部分でしたので取り入れたいと思います。

 レトリック(修辞)とアナロジー(共通点)は興味深い内容でした。これは本質とその応用が分かってないとできません。ただ「西野、堀江、箕輪」の比較は軽いかなと思いました。実はここで印象を下げてます。

 読んだ本を酷評するというのは、「ちゃんと内容を理解してる?」「もっと本の良さを引き出さないと」という考えが生じます。自分も滅多にやらないことですが、今回は素直な感想を伝えるべくこのような内容にしました。不愉快に思った方がいましたらすみません。m(_ _)m


【読書感想文22冊目】


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