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ドロドロした恋愛模様が好き

堂々と言うようなことではありませんが、他人のドロドロした恋愛模様を見るのが好きなんです。

怖いもの見たさでしょうか。

ドロドロした許されない恋愛に突っこんでいっちゃう人たちは心身ともに体力がある超人に違いありません。まさに命がけの恋愛事情を垣間見て感心すると同時に(こわー。別次元の話だわ。こういうのと無縁の凡人でよかった…)と胸をなでおろすのがルーティンです。

それでは私のおすすめのドロドロ恋愛模様ベストスリーをご紹介します。

第1位

歌舞伎役者・市川猿之助(現・猿翁)と藤間紫の関係。これはすごいです。D-love(ドロドロ恋愛)界の横綱と言ってよいでしょう。

12歳だった猿翁の初恋の人は当時28歳2児の母だった藤間紫。大人になって人気女優の浜木綿子と結婚し男児(香川照之ね)をもうけた猿翁でしたが、初恋を忘れられず互いに家庭を捨てなんと二人は結ばれます(!)。オー、アンビリバボー。こうして書きながらちょっと想像しただけでも大変そうで疲れます。恋心って、こわいなーこわいなーこわいなー。

第2位

宮城まり子と吉行淳之介の関係。こちらもすごいです。D-love界の芥川賞です。

女性にモテモテの人気作家・吉行淳之介は妻子がいたけれど、関係ができてからは人気女優・歌手でねむの木学園の創設者であるまり子さんと死ぬまで同居(その間も多くの愛人がいたらしい)。35年間、淳之介の妻は決して離婚には応じませんでした・・・おおー、35年か。彼は全作品の著作権をまり子に、という遺言をのこして亡くなりました。まり子さんにとって淳之介さんは初恋の人だったようで、うわー初恋って、こわいなーこわいなー。

第3位

末井昭と神蔵美子の関係。ザ・エキセントリックカップルです。

写真家である神蔵さんが末井氏と前夫の坪内祐三(昨年亡くなりましたね)との三角関係を『たまもの』という私小説写真集として著しています。第1、2位の関係よりも時代が最近に近いので豊富に映像があるのがウォッチャーとしては嬉しい。末井さんも相当エキセントリックな経歴の方で、お母さんがダイナマイトで若い男と心中したとか、もうなんていうか情報が多すぎて、やっぱり嬉しい。

他にも、

・ねじめ正一の小説やドラマにもなった『荒地の恋』の詩人・北村太郎と田村和子の関係。

・ラッパーECDの妻である写真家・植本一子と若いミュージシャンとの関係。彼女の著書『かなわない』にそのくだりが描かれていてなかなか読みごたえがありました。3年前にECDは癌で他界。ECDも何冊か本出してて、彼の文章もいいんですよね。もう新しいECDの文章読めないと思うと残念。ちなみにECDの本名は石田さん。

・芥川賞作家・柳美里と出版社の社員との関係、そして東京キッドブラザースの東由多加との関係。著書『命』で読むことができますが、体調がよくない時に読むと重すぎて大変なのでご注意を。重いもの読みたいな、てときはおすすめです。

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D-love界にはまだまだ色々な事例があります。

海外にはもっとエキセントリックなエピソードも豊富にありますので次回ぜひ。

一般人としては恋も血液もドロドロしないほうがいいなあ、という感想で締めくくらせていただきます。

おしまい。

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