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北へ、桜前線2022 Vol. 1 河津桜

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[Re:] Re-try; オールドレンズの楽しみ もよろしければ覗いてみてください。

青春18きっぷと桜前線

私は、桜が大好きです。

パッと咲いて潔く散っていく生き様が良いのかな。一年のほとんどを開花から満開までのわずかな時間のための準備に使い、散り始めたら何一つ未練を残さずあっという間に葉桜に変身する。それが良いんだなぁ。

卒業と入学、別れと旅立ちの季節に重ねあわせるように、桜が咲いてあっという間に散る、そういう原体験を多感な少年時代に重ねたことも桜が印象深い理由かもしれません。

さて、大好きな桜ですが、気がつけばこれまでは近場の桜をせいぜい 1 day short trip で楽しんできました。今年、「北へ、桜前線とともに」というものを一度は試してみたいなぁと思うに至り、その機会に恵まれた2022年は、青春18きっぷを使って桜の写活を実践することにしました。

青春18きっぷと桜前線、この組み合わせは実に良いですね。春の青春18きっぷの有効期間は、3月1日から4月10日。関東以西以南の桜前線、ソメイヨシノの開花ラインの北上とちょうど重なり合う時期です

青春18きっぷ。¥2,410/1回 X 5回分

桜の写活、開始は河津から

桜には早咲きの品種が沢山あります。寒緋桜、寒桜、そして河津桜。桜前線は、染井吉野の開花ラインのこと、前線が発生する前から早咲きの桜を楽しむことができます。
私の場合、桜の写活のスタートのほとんどは河津桜から。今年は、本家本元の伊豆・河津町から開始しました。

下の写真の河津桜、河津川岸に並木状に植えられた木々から少し離れたところに一本だけポツンと咲く大木です。広い青空をバックに撮りました。傘状に広がる樹の姿がいいですね。
東海バスの谷津温泉バス停を目指して訪ねてみてください。

EF16-35mm f/4L IS USM, 16㎜, f8.0
谷津温泉バス停を目指して訪ねてみてください

河津桜は、花房が大きくでモコモコとして、樹の立ち姿が傘状になります。河津川に架かる来宮橋の袂。典型的な傘状の河津桜です。

EF24-105mm f/4L IS USM, 28mm, f8.0

鞠のような花房が、モコモコの立ち姿を

河津桜の花一つひとつは、大きさ3 - 5cm。これが20輪ほど集まって、鞠のような花房を形成します。この花房が連なってモコモコとした傘状の樹の立ち姿を作り出します。

同系色を背景にした花房も暗い背景に浮かび上がる花房もどちらも魅力的ですね。

EF70-200mm f/4L IS USM, 200mm, f4.0
EF70-200mm f/4L IS USM, 200mm, f4.0

圧巻の桜トンネル

河津川岸に植えられた河津桜の並木は、素敵な桜トンネルを作り出します。
河津桜ともう一つ何か、その組み合わせが、トンネルをさらに素敵なものにしてくれます。

濃いピンクの桜(#)との組み合わせです。トンネルの奥の方にいる二人の会話も想像できそう。
# --- 寒緋桜(カンヒザクラ)だったと記憶しています。

EF24-105mm f/4L IS USM, 105mm, f8.0

菜の花との組み合わせが華やかです。

EF24-105mm f/4L IS USM, 47mm, f5.6

壮年期を迎える河津川の桜並木

桜は古木化すると幹から直接花芽を出します。胴吹き桜と言います。私は、この胴吹き桜に力強さを感じるのです。背景に華やかなパステル調の背景を設え、太い枝の力強さや質感を表現するために黒を少し引き締めました。

EF24-105mm f/4L IS USM, 105mm, f4.0

河津桜の歴史は比較的新しく、1955年に原木が発見されました。1975年頃に早咲きの大島桜と寒緋桜の自然交配による新種と認定され、河津川河口付近に植栽が始まりました。
植栽から50年、両岸の河津桜は壮年期を迎え、後継樹、後後継樹の計画もあるようです。これからも長きに亘って河津桜を楽しむことができるのは嬉しいですね。

デコポンジュースで休憩

さて、歩行数も2万歩を超えました、大きな桜の木の下に出店していたジューススタンド、デコポンジュースで休憩。さて、東京に戻ろうか。ちなみに、静岡県のデコポンの収穫量は、全国第9位@2017年。

EF24-105mm f/4L IS USM, 24mm, f5.6

見たままから感じたままへ

河津桜の twins 思い切りオーバー露光にして優しさを表現してみました。

EF24-105mm f/4L IS USM, 24mm, f8, +2

200mm で寄れるだけ寄って、さらにトリミングで360mm換算位にしてみました。露出もプラス補正して花弁が背景に溶け込むようにしたかったのですが。。

EF70-200mm f/4L IS USM, 200mm, f4, +1.3

枝の曲がり具合と標識の形の組み合わせが気に入って撮りました。完全逆光だったので、暗部を持ち上げ、明部を落とし、ダイナミックレンジの広い写真にしてみました。全体にくすんだ色合いにして、あえて標識の青が目立つように。

EF24-105mm f/4L IS USM, 24mm, f6.3, +1/3

さて次はどこに

ここまで読んでいただきましてありがとうございます。

この Short Trip は、
三鷹 - 東京(JR中央線) - 熱海(JR東海道本線) - 伊東(JR伊東線) - 河津(伊豆急行)
河津 - 熱海(JR直通、伊豆急行) - 東京(JR東海道本線) - 三鷹(JR中央線)
JR線; ¥2,310 x 2 = ¥4,620 → ¥2,410、伊豆急行; ¥1,390 x 2 = ¥2,780
でした。¥2,210 のお得でした。

使った機材は、
Canon 6D MarkII, EF16-35mm f/4L IS USM, EF24-105mm f/4L IS USM, EF70-200mm f/4L IS USM.
でした。

さて次はどうしようか? 昨日3月19日、東京で開花宣言が出ました。本格的に「北へ、桜前線とともに」を始めたいところですが、見頃を迎えるまでもうちょっとかかりそう。その前に、東京都心の早咲き桜をレポートしたいと思います。

おっと、[Re:] Re-try; オールドレンズの楽しみ -- (10) Canon FTb FD50mm (その2) -- で、Kodak Ektar 100と Lomography 400 のレポートもだ。

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