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1日1日にメッセージがある

「毎日読みたい365日の広告コピー」という広告コピー集。
読書と呼ぶには若干ズレる気がするが、物凄くお気に入りの本なので「#読書感想文」として紹介する。

この本は、タイトル通り1月1日から12月31日まで、その日・季節に合った実際の広告コピーが365ページ分載っている。
因みに広告コピーとは、商品やサービスのポスター等に書いてある言葉のこと。有名なもので言うと、JR東海の「そうだ、京都へ行こう」あたりは日本人の9割は知っているのではないだろうか。「そうだ、京都へ行こう」には「京都旅行をJRでふらっと行けるような、京都をもっと身近に感じて欲しい」という意味があるように、広告コピーにはメッセージ性がある。
そんなメッセージ性を考えたりすることが好きな人にはオススメの一冊だ。


1.パラパラ読める

この本の良いところは、冒頭にも合った通り「広告コピー集」なので、暇なときに気軽に読むことが出来ること。文章を読むことが苦手な人にオススメなのは勿論、カフェで読書をする際、ビジネス本や自己啓発本などの一気に読むと疲れる本と一緒に持っていき、休憩として読むのも良い。

それこそ、読む順番にも決まりがないので、1ページ目から読む必要もない。自分の誕生日や特別な記念日など、何かしら思い入れのある日から読むと良い。


2.デザイン性◎

「かわいい」

絵本以外で本に対してこんな感情を抱いたのは初めてだった。この本単体でインテリアになるくらいデザインがかわいい。表紙は勿論だが、月ごとにページの色が違うのがとてもかわいい。

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広告好きはクリエイティブ思考な人も多いので、デザイン面にもこだわっているのだろう。 「読みたい」だけでなく「置いておきたい」一冊なので、kindle版ではなく、実物での購入がオススメ。


3.好きなコピーベスト3

個人的に心にグサッと来たものを3つ紹介する。
正直どれも優劣をつけれないほど素晴らしい。

第3位 8月19日

きるは
生きるの
大部分。

ココ・シャネルの誕生日のコピー。
札幌のJRタワーという、JR札幌駅と一体型の商業施設のもの。僕は服が大好きなので、人生におけるファッションの重要性を改めて考えさせてくれる素晴らしいコピーだ。また、自身が今年札幌から上京してきたのでJRタワーではよく買い物をしていた。そんな個人的な状況も相まって刺さった。

第2位 8月22日

「ずっと」なんてないことを、
こどもたちは夏から教わる。

夏の終わりのコピー。
特定の日にちに関係しているわけではないが、とにかく美しすぎる。時間は有限なのだから、やりたいと思ったことを思いっきりやろうという気持ちになる。そして、子供のころの夏の思い出がフラッシュバックされ、情緒的な感情が生まれる。シンプルに綺麗で好き。

第1位 5月5日

大きくなったら、
小さいことに、
気が付く人になってね。

こどもの日のコピー。
この3行から、お母さんが我が子に心の中で語りかけている情景が目に浮かぶ。こどもの日は正式には「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」らしい。つまり、主役はこどもと母親であり、そのことを上手く表現しているし、実際に大人になった今見ると「小さいことに気が付くこと」の大切さは考えさせられものがある。また、「大」と「小」の使い方がとても綺麗だ。

どのコピーが心に刺さるかは人それぞれなので、是非自分に合ったコピーを見つけて欲しい。

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