自己紹介
はじめまして、Satoshi Ogawaと申します。
今日から6月。
月替わりということで、約10年続いている親の介護の記録をこれからここに書き綴っていこうと思います。
まずは、簡単な自己紹介から。
50歳男性、都内在住、一人っ子、独身。
仕事は一応フリーライターですが、開店休業状態です。
父は十数年前に他界して、母と二人暮らし。
その母がアルツハイマー型認知症を発症して、およそ10年になります。現在、要介護5。
平日の日中はデイサービスに預け、それ以外の時間は自宅で一緒に暮らしています。
自宅介護、そしていわゆる「息子介護」を続けてきましたが、母のコンディションの変化によって新たな問題が次々と噴出し(軽度・中度・重度と、その時々によって問題は異なりますが)、私の心身に影響が及んでいます。
それと同時に、問題を克服する(というか、どうにかやり過ごす)ことや一緒に過ごす時間を楽しむことで、ホッと一息つける時間も生まれています。
こういう生活が続いて、私としても正直なところしんどいです。精神的にも、肉体的にも、経済的にも。
でも、「乗りかかった船、しっかり全うしたい」というのが偽らざる気持ちです。
なぜ、介護生活をnoteに綴っていこうと思ったか。
認知症のフォローで、もう8年ほどお世話になっている先生(女性)がいらっしゃいます。
その先生の診察を親子で受ける度に、私は先生のお言葉に励まされていますが、常日頃から言われるのが
「あなたの経験は、これからますます高齢化が進む社会にとってとても貴重なもの」
ということです。
「一人息子が自宅で親を介護するという、多くの人にとって未知の経験を続けているのだから、そこで得たものをぜひ社会に還元していってほしい」と言ってくださるのです。
日本人の平均寿命が伸びるとともに生涯未婚率が上昇し、40代50代になっても結婚しない人が増えました。そういう人達が早かれ遅かれ直面するのが、親の介護の問題です。
「世話をするのが面倒になったら、施設に預けてしまえばいいじゃん」といえばそれまでかもしれませんが、実際には「良い施設が見つかるかどうか」「施設自体に空きはあるか」「入居費用が賄えるかどうか」などの問題があり、施設探しは決して一筋縄ではいかないはずです。
私は、経済的にゆとりがないこともさることながら、自分にとってかけがえのない存在である母を施設に預けてしまうのが精神的に抵抗があります。どうもドライな感じがして。
そういう精神的な葛藤もありのままに綴っていくことで、もしかしたら今後自宅で親を介護する人(特に一人っ子)の参考になるのではないか……というのが、noteを始める理由の一つです。
もう一つは、そもそも私が物書きを生業としていること。
ライティングや編集・校正・編集などの仕事を続けて、おおよそ17〜8年くらいになるので、そのスキルも活かそうということです。
今後、このnoteをどうしていくか。
「リアルタイムで進行している介護の状況」と「これまでの歩み」、その両方を綴っていく必要がありますが、その辺りは状況に応じて。
日記形式で毎日新しい記事を投稿するのが理想ですが、上記の事情もありなかなかそうは行かないと思うので、あまり肩の力を入れずにやっていこうと思います。
そんな訳で、このnoteが自宅介護・息子介護に携わる人にとって少しでも参考になれば幸いです。
よろしくお願いいたします。
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