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2020年 読んでよかった本 10選

2020年 プロフィール記事以外で初noteです。

コロナの影響もあり、読書に時間を使うことができ、ほぼ「習慣化」と呼べるところまできたような気がします。その中で読んでよかったおすすめの10冊を紹介したいと思います。

「なぜ、この本を選んだのか」がわかりやすいように、テクノロジー関連のテーマで、わたしの頭の中を整理してみたのが下の図です。

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言いたいことは、

世界共通のゴール(SDGs)を達成するために、いろいろな成長分野があり、それを支えるテクノロジーがあり、社会に実装していくための知恵が必要なのだが、結局、考えて行動するのは「ヒト」なので、「心」「体」をよりよい状態にする・磨きあげていく ことがとても重要である。

ということです。

・知識/経験を積むだけではなく、
・技術を理解するだけでもなく、
・〇〇 as a Service、〇〇 Techという大きなトレンド(※)を意識するだけでもなく、
バランス良く自分を磨いて、社会に貢献していきたいと思う次第です。

※ 日経新聞にNEXTユニコーン業種別推計企業価値 という図があったので、自分のメモとして掲載しておきます。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67007400U0A201C2FFT000


では、改めて、、、2020年読んでよかった本 10選を紹介します。

1. なぜ世界のエリートは美意識を鍛えるのか

「心」の話です。
いまの世界情勢は「VUCA」という造語で表現されます(※ 出版されたのは2017年)
Volatility(不安定)/Uncertainly(不確実)/Complexity(複雑)/Ambiguity(曖昧)
このような状況下においては、「サイエンス = 体系的な情報分析・整理」「クラフト = 過去の経験や知識」だけでは、答えを導き出せず(出せたとしてもコモディティ化してしまう)、「アート = 直感・感性」が必要であると述べています。
「アート」をないがしろにして「美意識」を持たずに、ひたすらサイエンス・クラフトだけで成果を求め続けると、「KPI至上主義」に陥り、DeNAのコンプガチャ・WELQのような問題に至ってしまうことがあると。

美意識を鍛えるためには、いわゆる「アート = 絵画など芸術」を見ることも大事だが、「哲学」や「歴史」を学ぶことも重要になります。

この本を読んだだけで1,000回くらい頷き、首がもげるかと思いました。


2. 運命を拓く

これも心の話。
大谷翔平選手がメジャーに行く前に読んだと言われる一冊。

人生は心一つの置どころ

自分の心がけひとつで人生の要素はいくらでも変えていける。
中村天風先生に影響を受けたと言われる稲盛和夫さんの「心」も同様のことが多く書かれている。

海軍大将・東郷平八郎さんや経営の神様・松下幸之助さんも影響を受けたと言われるだけあり、言葉の重みがすごい。1年に1回は読んで心を整えたい。


3. ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力

心の話ももうすこしマイルドに、現代風に、実践されているのが「アカツキ」という会社だと感じました。

『魂』ということは、本書だけでなく、前述の「運命を拓く」にも頻繁にでてくるワード。
内なる部分をもっと磨き、動機づけられ、力を発揮できる場が大事だなと思いました。
ちなみに、アカツキは東京ヴェルディの株主で経営参画していますが、スポーツという分野もまた「心」が大事という意味でつながりがあるのだろうか。


4. Life Kinetik(R) 脳が活性化する世界最先端の方法 

現リバプール監督ユルゲンクロップがドルトムント自体にトレーニングに取り入れたLife Kinetik(ライフキネティック)
日本でも主にサッカー界中心に認知が広がっている。
脳内で使われていない領域を活動させることで「運動能力」「知覚能力」「社会行動」が向上します。

実は、、、
トレーナー資格を取得しようと思い、講習で体験してきました。
いかに自分は「見えていない = (視力が悪いという意味ではなく)認知できていない」「体を思うように動かせていない」かがよくわかりました(泣)
来年1月に資格取得予定なので、興味がある方は指導します(笑)


5. サクッとわかる ビジネス教養  地政学

このあたりからは「学問」的な部分。
学生時代、歴史・地理が苦手(センター試験は倫理で受験)でまったく触れてこなかった分野でしたが、めちゃくちゃおもしろかった!
国際情勢や世界で起こっている出来事を読み解くときに知識をして持っていると理解が深まる。
「ランドパワー/シーパワー」「ハートランド/リムランド」「チョークポイント」これらを知っているだけで解像度があがる。
本書は入門編なので、世界史と合わせて勉強したいな〜


6. ビジネスエリートになるための 教養としての投資 

「投資」という感覚をもっと持たないといけないとあらためて感じる。
企業価値を高める=将来の稼ぐキャッシュを増やすための経営が大事であり、そのために経営は参入障壁を作ることが重要になり、それができている会社にたいして長期視点で投資をすることリターンが見込める。
自分の資産形成についても大きく見直すきっかけになり、少額ですが、数多くの金融商品を買って勉強中です。


7. 文系AI人材になる―統計・プログラム知識は不要

AIの種類(識別系/予測系/会話系/実行系)と活用方法(代行型/拡張型)がわかりやすくまとまっていた。
いまでいうと、Excelが使えないとヤバいと言う感覚で、だれもがAIを使う時代になるので、一部のエンジニアができればいいやなどと考えている社会人はやばいです。
つい先日文系50代副社長がAIを学んでアプリを作ったという記事がありました。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2012/29/news025.html


8. 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

経済成長を前提とした仕組みが崩壊している中、ポスト資本主義として挙げられているのが、「里山資本主義」

初版発行は2013年!
本書に書かれている田舎のほうが都会よりもずっと進んでいる。
課題先進国である日本の取り組みは今後世界をリードしていくものになるはず。
落合陽一さんの「日本再興戦略」を読んでも、日本のポテンシャルは高い!


9. フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

最後の2つは、〇〇Techの中でも「食」に関わる部分より。
世界には「食」に関する問題が山積みだ
- プロテイン不足
- フードロス
- 健康問題
- 温暖化への影響

これらをテクノロジーで解決しようとする動きが世界で広がっている。
レシピプラットフォーム/キッチンOS/代替プロテイン/シェアリング/超パーソナライゼーション・・・。

「食」という一番身近の分野の一つにテクノロジーが侵食してくる近未来が想像できてとてもワクワクしました!


10. マッキンゼーが読み解く食と農の未来

フードテック革命よりも「一次産業としての農業寄り」な一冊。
マクロとしての農業を取り巻くエコノミクスの変化をベースに展開していきます。
特に印象に残っているのは、「農業はサプライチェーンが長い(なので、6次産業という言葉もある)」かつ、今後は近隣の業界(例えば、物流とか)との境界線が曖昧になってくる。そうなると、全体を調整する『オーケストレート』が大事になるのだが、それは「日本の商社」が得意としてきた分野だと。食・農に関わらず、業界の境界線はどんどん溶けていくので、『オーケストレート』はどの分野でもこれから重宝されていく気がしました。
だから、バフェットは大手総合商社5社の株を取得したのではないかというのは考えすぎか・・・w


以上が、2020年に読んだ中のおすすめ10選でした!


ちなみに、、、冒頭の図のこの部分。「整列」していなかったわけではなく、わざとあけていて、、

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ここは「戦術」的な要素が入るイメージなのですが、「Amazonの売れ筋」「ビジネスYoutube」「人気のnote」どこを見ても、

『〇〇で使える仕事術』

すぐに実践できる、小手先の技術をコンテンツ化したものが多いなという印象をもっています。
読み物としておもしろいですし、行動に移しやすい部分もありそうですし、なにより「よく売れる」からなのでしょうが、もっと普遍的な原理原則・学問を学んだほうが、この先変化が多い時代にも適応できるようになるのかなーと思った次第です。。。

来年は
・哲学
・歴史/地政学
・統計
・ブロックチェーン
・MaaS
あたりを学んでいきたいと思っていますので、おすすめの本があればぜひ教えて下さい!

それでは、みなさま、良いお年を。




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