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シャニアニ第一話「一人分の感、一枚の想」

はじめに

 本感想は、アニメ(シャニアニ)やゲーム(シャニマス・シャニソン)のネタバレを含みます。
 BS11での放送をリアルタイムで視聴後、しばらくしてから「アイドルマスター シャイニーカラーズ」noteシャニマス感想コンテストの企画を知りました。

 こういう機会がなければ、一話を率先して再視聴しないというのが、最初の感想になりそうです。

 リアルタイムの空気感を再度味わうべく、自分は録画したものを視聴し直したのですが、シャニアニはたくさんの視聴方法があります。それぞれの環境に応じた方法で視聴して、盛り上がっていけば一人のファンとしてはこれ以上ない喜びです。

 感想を整理するために、あらすじをまとめています。個人的な感想に興味のない方は、あらすじだけでも目を通せるように、目次をつくりました。


あらすじとBS11でリアルタイム視聴風の感想

 BS11の放送は、アイドルマスターファンにとってはCMも楽しいので、おすすめです。

冒頭

 満開の桜が散る公園のベンチに座る櫻木真乃のもとに、一枚の羽根が夕焼け空から舞い落ちる。さっそく、真乃の「ほわっ」がCGアニメで味わえる。シャニマスの顔となることの多い真乃が語るポエムと共に、283プロ所属のアイドルが顔見せしていく。 
 季節はちょっと戻って(街路樹の桜に葉がないことから判断)、事務所の外にプロデューサーが新人アイドル募集のポスターを貼ったあと、ピアノ伴奏で歌詞なしの「ツバサグラビティ」が流れる。最初は私服姿のイルミネ三人娘が登場。ビヨンドザブルースカイの衣装を纏った他ユニットのアイドルと合流したときには、イルミネも同じアイドル衣装を着ている。普通の女の子が走り出し、アイドルに変身して、羽ばたくような美しい姿は、CGアニメーションというのを忘れさせるほどのクオリティーがある。

CM時の感想、その1

 3分30秒ほどの冒頭が終わり、最初のCM。アニメって24分位しか尺ないのに、このペースで大丈夫かと不安になる。

 シャニアニ円盤のCMが流れる。冒頭映像のOPに歌詞がなかったこともあり、CGアニメでの動きを集中して視聴した矢先に、本編よりも一足早く、アンティーカのライブ風景がちらっと観えるのは、お得な感じがする。
 CMのナレーションは、こがたんこと、月岡恋鐘。「買うばい、買うばい、買うばーい!」と、購入をすすめてくるが、定価で41200円なので、ちゃんと全話観てから購入は決めようと思う。

 アニメ視聴前は、もっと酷いCGアニメを想像していたので、及第点かなとなっていた。これでも視聴に耐えられると思った層は、ゲームのシャニソンはもっと楽しめるであろう。とか思っていたら、次のCMがシャニソン。アルストロメリアの大崎甘奈に見とれている間にCMは終わり、次はCGアニメで動く芹沢あさひが喋る。
 ストレイライトとノクチルが、シャニアニのセカンドシーズンには満を持して登場する。劇場先行上映の日付を見逃したので、学園アイドルマスターのCM中に調べる。7月5日から公開。テレビ放送が終わったらすぐのようだ。楽しみ。

Aパート

 窓際の席の真乃が、雨が降る中の桜の蕾をみつめている。帰りの挨拶をクラスメイトにされるも「櫻木さん」呼びには距離を感じる。帰り道に公園があるものの、雨の日には立ち寄らない。

 桜が開花手前になった晴れた春の日、283プロのスタッフが登場。七草はづき、プロデューサー、天井努社長の少数精鋭のアイドル事務所だ。
 社長との会話を通じて、新人アイドルユニットの登竜門「W.I.N.G.」のライブステージを目指すのが、所属アイドルの目標であると明かされる。
 夢の舞台に立つために、アンティーカ、アルストロメリア、放課後クライマックスガールズは、それぞれの特色を出しながら頑張っている。ユニットごとに「W.I.N.G.」に対する気持ちは違うが、みんな意識しているようだ。

 まだユニットになっていない、風野灯織と八宮めぐるの話が出ると「深刻にならず、お前の思うようにやってみろ」と、プロデューサーは社長に激励される。
 ダンスレッスンの指導中、めぐると灯織の上達を感じたプロデューサーは、このまま二人ユニットでいいのかと考える。一番輝く形がなんなのかは、残業しても思いつかない。

 桜が咲いて花びらが舞う公園で、歌っている真乃をプロデューサーは衝動的にスカウトするが、真乃には断られてしまう。
 しかし断った真乃は、夜に眠れないほど、スカウトのことを気にかけている。

CM時の感想、その2

 いまのところ、アニメでは悪い子要素がまったくない摩美々のナレーションでシャニマスのCMが流れる。本日の無料ガシャは回しているし、デイリーミッションもクリア済。ゆえに、ミリオンライブのCMには悪いが、Bパートの展開を想像する。
 283プロに所属するアイドルは全員、顔を出して、ひとことは喋った。デイリーミッションではないが、アニメ第一話におけるノルマ的なものは達成したといえるだろう。
 なので、Bパートは全部、真乃の掘り下げで、シャニマスのゲームでいうところの「S.T.E.P.」のシナリオを描いてくれたら、面白くなるのは保証されている。
 シャニマスの持つ空気感をきちんと描いてくれればいいのだ。いままでゲームでしてきたのだから、難しいことではないはずだ。大丈夫と信じているぞ。

 プライズフィギュアのCMが流れる。チームまりあのメンバーが、プライベートドレスダウン姿でゲームセンターに登場するようだ。
 チームまりあとは、ユニットアイドルの垣根をこえた三人で、彼女らが活躍するシナリオがシャニマスのゲーム内にはある。ちなみに「まりあ」とは、田中摩美々の「ま」、杜野凛世の「り」、芹沢あさひの「あ」を繋げたチーム名だ。
 せっかくなので、アニメではユニットを越えた関係性をどんどん描いてもらいたいものだ。

 とはいえ、一話から欲を出してなにもかもが中途半端になるのが一番いやなので、このあとのBパートは、ガッツリと真乃を掘り下げるべきだ。
 普通の女子高生がアイドルになる姿を一話で見せてくれるのだろうという期待感のおかげで、ここまでアイドルマスターのアニメを観てるのに曲が流れていないのを我慢できているのだから。
 ガンプラのCMが流れたのでガンダムを引き合いに出すならば、歌っていないアイドルはガンダムが出てきていないのと同じようなものではないか。そう思うだろ、アンタも。と、キラ・ヤマトの声優が、頭の中でスクライドのカズマの声になって言っている気がした。

 何度も重ねて語るが、歌を後回しにしても許されるほどのシナリオが、真乃の「S.T.E.P.」にはあるのだ。
 しかし「S.T.E.P.」のシナリオに触れるのであれば、Aパートでの真乃が夜中に思い出すのが、プロデューサーの顔だけという演出は弱いよなぁ。シャニソンとの連動企画にもシャニマスの「S.T.E.P.」シナリオにも登場した、控えめなクラスメイトか、優しい真乃母が出ていないというのは、もしかして期待するなということなのか。あらかじめ不安になっておいて、ダメージを軽減しようと必死になっていると、CMが終わる。

Bパート

 一緒に帰ろうと、真乃を誘ってくれる友達は学校にはいない。一人で帰っているのに夕方まで真乃はなにをしていたのかはわからないが、彼女はなにかを決意した様子で公園を訪れる。
 アニメの冒頭と同じ構図で真乃が公園のベンチで佇んでいると、再度プロデューサーにスカウトされる。(アニメを視聴しているだけでは)何故かわからないが、真乃はアイドルをやってくれる。プロデューサーは、自分がろくに説得していないのにも気づいた様子がないまま、真乃の名前を教えてもらう。わざわざ名乗らせたのに、特になにも言わずに、雲の隙間から顔を覗かせる夕焼けをプロデューサーが眺めているので、真乃も「ほわっ」と言わざるおえなかった。

 真乃はプロデューサーと共に、アンティーカのライブを観て、アイドルのすごさを肌で感じる。だが、同時に自分が出来るのかという不安もうまれる。ステージで輝くため、見えないところで一歩ずつ努力する、灯織とめぐるの練習に、いきなり真乃を放り込む。練習がはじまると、真乃をめぐると灯織に任せっきりにして、プロデューサーは見学する。

 桜が緑色になるまでの時が経ち「W.I.N.G.」まで三ヶ月を切る。プロデューサーはようやく、真乃、灯織、めぐるの三名でユニットを組ませることを本人たちに話す。かけがえのない仲間と同じユニットになれて、めぐるがわかりやすく喜ぶ。真乃も灯織もまた、めぐるほどわかりやすくはなくても、喜んでいる。

 新しいユニット・イルミネーションスターズの噂は、同じ事務所のアイドルにも広まる。夜の屋上でイルミネの三人が大事な会話をする。そんな重要な話がされているとは知るよしもなく、イルミネ始動の報告をプロデューサーから受けた社長は「いよいよここからだ。物語をはじめよう」と訳のわからんことを言う。プロデューサーは「はい」と、物語はじまって一番の素晴らしい返事をする。

 真乃のポエムが終わると、歌詞ありの「ツバサグラビティ」が映像付きで流れる。おそらく、来週からはOPになりそう。
 レッスン場のホワイトボードをみつめながら、真乃の「むんっ」で終わる。

一話視聴直後の率直な感想

 生放送のラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」内で「Dye the sky.」が流れたことを覚えているぐらいだから、シャニマスのアニメが発表された日のことは鮮明だ。

 アニメが成功して、もっとみんなに知れ渡って人気が出てほしいと思ったし、それは視聴を終えたいまでも変わりない気持ちだ。
 自分がシャニマスのグッズを購入したのが、巡り巡ってアニメの一秒にも満たないシーンをうみだす力になっているのかと思ったら、推し活した甲斐があったというもんだ。もっとも、グッズを買い漁っているときは、そんなことは微塵も考えていないんだけどね。
 なんにせよ、好きなゲームがアニメ化して、推しキャラが動いて喋っているだけで、感動した。

 一番好きなキャラである有栖川夏葉以上に、左ハンドルの車が似合うアイドルはいないと再確認しただけで、一話の価値は計り知れないものでした。

社長令嬢で、立ち振る舞いも堂々としている
目標には積極的に取り組むタイプ

 走った夏葉の顔に、汗で髪の毛が引っ付いているのも見せてくれるなんて。馬鹿みたいな感想ですが、ありがとうございましたと言いたいです。

日々のトレーニングは欠かさない

 灯織が不器用な態度をとるたびに、彼女の中身を知っているがゆえにニヤニヤが止まりませんでした。 

狂犬時代の風野灯織

 甘奈が甜花の寝顔がかわいいなぁとか言っちゃうシーンで、その位置からでは寝顔は見えないのに口走る甘奈のほうが可愛いと思ったり。

双子の姉妹、左が姉の甜花、右が妹の甘奈

 このように、ゲームのシナリオだけでは見えないところを描かれるだけでも、アニメになったのは嬉しいです。
 なにより一話分の流れとして、真乃の「ほわっ」ではじまり「むんっ」で終わるのは素晴らしい。

ほわっ
むんっ

 でも「ほわっ」「むんっ」だけで真乃の特徴がとらえきれるはずもなく――などというマイナスな意見は別の機会に書こうと思います。  

 二話もBS11でリアルタイム視聴をしますので、一話よりも面白くなっていてほしいと願っています。
 このまま一二話まで終わって、アニメ二期は一期より面白くなっているのを期待したいとかの感想になるのだけは、勘弁願いたいものだ。



 最後はなんとなく、ツバサグラビティの歌詞を引用して終わります。
 さあ、(来週も)自分らしい色になれる空へ(BS11へ)一緒にいこうよ

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