経過で消退した肝臓の多発炎症性偽腫瘍に関する症例報告

Multiple Inflammatory Pseudotumors of the Liver Demonstrating Spontaneous Regression: A Case Report

https://www.mdpi.com/2075-1729/12/1/124/htm

Life 2022, 12(1), 124; https://doi.org/10.3390/life12010124

画像所見
超音波では中心が高エコー、辺縁部が低エコーのターゲット様腫瘤が肝内に多発。
造影CT（門脈相）では中心が強い低吸収、辺縁部は背景肝よりやや低吸収のターゲット様を呈する。

病理所見
針生検で炎症性偽腫瘍と診断された（リンパ球やマクロファージの浸潤を伴う浮腫性変化、線維化を認めた）。

経過
2か月後には多発腫瘤は画像上消失していた。

超音波や造影CTでのターゲット状の所見が目を引く。
多発肝膿瘍の治癒過程を見ていたものと思われるが興味深い画像所見である。