日本人らしい英語

シンガポールに6年ちょっと住んでいたことは以前にも触れたかと思いますが、駐在してしばらくして、シンガポール人の同僚から「なんで、Satoshiは日本人らしい英語を話さないの」って質問をされたことがありました。

「なんでそんなにアメリカ風でOilyな英語を話すの?日本人としてのIdentityはないの?」って。

以前に触れた”Language Ego(言語とIdentity)”とも深く関連すると思いますが、その場では、「英語をアメリカで習ったし、その後、ロサンゼルスにも駐在してたから、これが自分の英語だし、Satoshiって言うIdentityだと思う」と回答したものの、その後も悶々としていました。

要は多くのシンガポール人にとって、彼らの母語である英語は、彼らそのものを表すので、Identityや文化と深く絡み合っているんだと思います。

結果的には、私自身、シンガポールの文化へ、かなり同化していた方なので、帰任する頃には、私の英語も、すっかりシンガポール風になっていました。つまり、私のIdentityにも変化が生じていたんだと思います。

そんなことを考えていると日本人らしい英語があっても良いのになと。日本においては、従来、根強いNative Speaker信仰があるんじゃないかと思いますが、一方で特に最近は、通じる英語であれば良いじゃないと考える方も増えてきていることも認識しています。

以下サイトによると、世界人口73億人の内、15億人が英語を話すと言われており、その内、4億弱しかNative Speakersはいないようですので、9億人近くはNon Native Speakersと言うことになります。

先にも触れましたが150年近く前に発明されたカタカナを用いた英語を理解する術は我々日本人の英語学習に深く影響を及ぼしてきた訳ですが、我々が探求する「英語発音の見える化」Toolは、この150年近く前の素晴らしいInventionを超えた存在になるはずと考えています。

そして、その先には、日本人が習得を目指すべき「日本人らしい英語」が見えてくるのではないかとも。

我々の考えるSolutionは、将来的にはUserの皆さんに好きな英語(イギリス英語、アメリカ英語、オーストラリア英語、シンガポール英語等々)を選んでもらえるような設定を作りたいと考えています。

結果、日本人全体で色んな英語が混ざって、いずれ日本人らしい英語が表出し、新たな「Samurai English」なるものが生み出されるかもしれません。

因みに初めは英語と日本語で始めますが、その後は別の言語にもどんどん挑戦したいと考えています。


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