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歯磨き

 食べたら歯磨き。大人にとっては常識ですね。でも、子供にとってどうなのでしょうか。子供の態度から想像してみますと、面倒くさい、やらされ感たっぷりの、どうしても上手くいかない、怒られるばっかりで、せっかく美味しいものを食べて気分が盛り上がったのにがっかりする嫌な習慣だと思います。
 ただこればっかりは、子供の成長を促すための補助的な他の習い事などとは大きく異なり、それが役立つかどうかに関係なく、小さいうちから子供の自主性に任せてやらせるという方針は見直した方が良いかと思います。何故なら健康にかかわることですし、乳歯の時はまだいいですが、永久歯に生え変わった後虫歯になったら取り返しがつかないからです。徹底して歯磨きの習慣をつけさせましょう。
 習慣をつけて毎日歯を磨いても虫歯になります。磨き方に個人差があるからです。必ず、少なくとも半年に一回は歯科検診に行きましょう。虫歯にならないで成人したとき、100%子供は親に感謝します。これだけは言い切ることができます。
 我が家の娘、息子は虫歯がありません。そのように指導してきたからです。初めて歯が生えた時点から歯磨きを教えてきました。もちろん当時は嫌がりますので無理矢理です。でも、時が経つにつれ慣れてきて親のなすがままになります。子供によっては激しく嫌がることもあるかと思います。まず親が磨いている姿を見せ、「歯磨きの時間だよー」といって子供を誘います。子供の頭を膝に乗せ、そのまま磨きます。歌を歌いながらリズムに乗って磨くと比較的ウケが良かったです。歯磨き粉を付けるのは自分で磨けるようになってからです。美味しくないので嫌がりますから。
 歯磨きを徹底してきたのには理由があります。私たち夫婦は、奥歯のほとんどが虫歯で悩まされ子供の頃から歯医者さんのお世話になってきました。虫歯は完治することはありません。痛くなって歯を削ったり、神経を取ったりして治療をした後、歯医者さんは治ったとは言いません。「安定した」と言います。ひとたび虫歯になって歯を削ってしまうと、それ自体が病気の状態でただ進行しないというだけなんです。いつ繰り返してもおかしくない状態というわけです。
 健康で、不自由せず育ってきて親には感謝しています。しかしながら虫歯だけは、きちんと指導して欲しかった、と今も思います。昔は虫歯についての知識が薄く、私たちの親もほとんどの歯がありません。要介護になり、今では柔らかいものしか食べることのできない親を見て、反面教師の正しさを実感しています。

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