どんなスキルの練習でも上達率2倍になる「リコンソリデーション」ってなに?
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どんなスキルの練習にでも使えて、上達率が2倍になるかもしれない練習方法がある!という話を見つけたのでシェアします。
その練習方法の名は、
「リコンソリデーション」。
「リコンソリデーション」ってなに?
リコンソリデーションとは、ひとことでいうと、
「毎回練習に”小さな変化”をつけよう」
というものです。
単純な反復練習よりも、すこしずつ変化を加えながら反復したほうがいいんだって。
スキル練習に”小さな変化”をつけたほうがいい理由
ジョンズホプキンス大学の研究(*1)では、
被験者86人を
①おんなじ練習を2回くり返す
②ほんのすこし内容に変化をつけた練習を2回くりかえす
③1回だけ練習する
の3つのグループに分けて、同じ課題(コンピューターゲームみたいなやつ)をやってもらったそうです。
その結果は、「②練習内容に変化をつけたグループ」の成績がトップ。
2位の「①おんなじ練習をくり返したグループ」よりも、課題をこなすスピードと正確性の上達率が2倍になったんだって。すっご。
3位の「③1回だけ練習したグループ」は、「①おんなじ練習をくり返したグループ」よりも25%成績がわるかったとのこと。
研究者によると、リコンソリデーションが上達を早めるしくみはざっとこんな感じみたい。
①練習にちょっとだけ変化をつける
②脳が変化に対応しようと活性化
③脳が単純に反復練習するよりもがんばる
④効率的に学習してくれる!
スキル練習につける”小さな変化”の例
「小さな変化をつけるって、具体的にどんな変化をつけたらいいの?」
って思うかもしれないので、ぼくがスキルの練習するときに実際に試した小さな変化の例を紹介しておきましょう。
参考までにどうぞ。
・ギター・・・弾く姿勢を変える(立って弾いてみたり座って弾いてみたり)、テンポを変える
・プレゼンテーション・・・制限時間を長くしたり短くしたりする、話すテンポを変える
・卓球・・・メインとスペアのラケットを使いわける、異なるメーカーのボールを使う
「思いのほか変化小さいけど、こんなんでいいの?」
って思うかもしれませんね。おっしゃるとおり。
これにはきちんと理由があります。
リコンソリデーションをスキル練習に取り入れる時の注意
リコンソリデーションを練習に取り入れるときのポイントは、
変化の大きさを「言われてみればちがうな」くらいの範囲にとどめること。
大きくしすぎると、アタマが変化に対応しきれなくなっちゃうんだって。
いまぼくは、ピアノ練習を「普通サイズのピアノ」と「ミニピアノ」両方で練習してるんだけど、これは変化としては大きすぎますね。
ミニピアノの鍵盤はピアニカくらいのサイズなので、あきらかにふつうのピアノと運指の感覚がちがってしまいます。
ぼくは「ミニピアノを弾けるようになりたい」という意識で練習してるのでかまわないのですが、もしあなたが「ふつうのピアノを上達したい」と考えているなら、せいぜい”打鍵感がちがう”くらいの範囲におさめとくのが無難かな、と個人的には思います。
まとめ
今回はスキルの上達を2倍速になる「リコンソリデーション」について紹介しました。
まとめると、
・練習に小さな変化を入れると脳が活性化して学習効率アップ!
・どんなスキルに対しても効果が期待できる
・変化の大きさは「言われてみればちがうな」くらいの範囲にしよう
といったところでしょうか。
「変化をつけて練習するほうが実践向きで本番に強いスキルが身につく」
なんて話もあるくらいなので(のちほど記事にします)、つかっていって損はない方法かな、と。
日本って昔から反復練習にたいして、一種のカルト的な信仰がある気がするんです。
宮本武蔵の
「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす。」
みたいな格言をかっこいいと思う方、けっこういるんじゃないでしょうか。ぼくはなんだかんだ厨二病精神をくすぐられます。
実際、スキル上達に継続的な練習が必要なのはまちがいないですし。
一流になれるかどうかは別としても。
ただ、ここでかんちがいしちゃいけないのは、
大切なのは「試行錯誤の連続」であって「同じことをくり返し」じゃない
ってところ。
気を抜くと忘れちゃいそうなので、リコンソリデーションを取り入れることで意識していこうと思います。
あとはよしなに。
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