飲食店のテイクアウトサービスは災い転じて福となすか??


今回のコロナ騒動の影響から、飲食店でテイクアウトを始めたお店が自分の周りでもかなり増え始めました。

多くのものが、なんとか現状を切り抜けようとする動きから生まれたものだとは思いますが、その中で、利用する側からの感想を見聞きして、とても興味深く感じたことがあります。

それは、「普段ゆっくり行く時間がないから、テイクアウトできるんだったら買いに行こう」 とか、「普段は入るのに気持ちを整えていかないといけないけど、テイクアウトだと気軽に買えるからラッキー」のような声もあがっていたりすることです。

今回、仕方がなくそういうアクションを取らざるをえなかったお店も多い中、利用者側のそういった行動心理や感情は、今の時代を考える上でも重要なヒントになり得るのではないかとも考えてしまいます。


可処分時間 や、時間の奪い合い、というような考え方が表にでてくるような物凄いスピード感で物事が動いている現代、多くの業界でユーザーの時短に繋げられるサービスを生み出すことが求められていることは間違いなく、「気軽さや手軽さを」、「その場所に居続けなくてもよい」、「好きな時に好きな所で」、のような価値観の重要性は、おそらく多くの人にとって高く設定されているものなのだろうと思います。

そういったこともあってか、この度の飲食店テイクアウトサービスの広がりは、時代との相性が良い部分も少なからずあるのではないか?? と考えています。

(経営利益的な話やオペレーションコストや総合経営バランスの話は抜きにしてですが……)


フレンチやイタリアンでも導入店舗が増えている??


お皿も含めて空間や体験も含めて といった価値の提供方法をとっているお店に関しては、テイクアウトサービスに向かないのかもしれないし、提供自体が難しいのかもしれない?? と個人的には思っていましたが、状況が状況ということもあるのか、フレンチやイタリアンのお店でもテイクアウトを始めているお店も見かけるようになってきました。

そういったお店に対しても、上記の例と同じく、利用者側がポジティブな反応を示している例も少なくないので、それもとても興味深い反応だな〜と思っています。

まぁとはいえ、そういった層は一部なのかもしれないですし、一時的な新鮮さからのものなのかもしれないので、今後の結果や、 飲食店側からの「テイクアウトを始めたらこういう結果になった」 という実際のデータや状況報告を待ちたいなと思います。


仮に今回のこういった動きをきっかけに新しい可能性が開けて、今回、泣く泣くテイクアウトサービスを導入したお店の実販売数が上がったり、Uber eatsを導入するお店が増えたりすることもあるのだろうか??

その結果、お店側も食べる側も なんか逆に良かったかもね と思えてしまうような、災い転じて福となす ということになる可能性もあるのだろうか??

今後の展開に注目したいと思っています。



この話は、飲食業に限らず、リモートワーク、接客サービスの自動化、人を介した書類手続きなどの電子化、医療 などの分野などにも当てはめられるものでしょう。

今回のことで急激な変革を強いられた結果、「泣く泣く」 とか「 無理をして一気に」 というようなことも多くなるのだろうとは思いますが、その一方で、ある意味今まで滞っていた部分が一気に進み、次の時代を彩るものにつながっていくことも多いのかもしれないとも思います。


というより、そうなるといいなと思いますし、そういう前向きな希望を持ち続けながら、この騒動と向き合いたいと思います。


時代の空気感なんてものは変わっていかない方がおかしいので、まぁ色々と泣きたくなるようなこともありはしますが、その緩急の程度はあまり気にせず、僕はただ淡々と、与えられた境遇で日々を楽しく生きることを考えていきます。


しんどい人は人に頼る、余裕がある人はしんどい人を自分のできる範囲で助けようとしてみる。

そんなシンプルな人と人との助け合いで、時代の荒波をうまいこと乗りこなしていきたいものです。

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